
※2頭が並んで泳ぐピンクイルカ。
ピンクイルカには2種類があります。
アマゾンカワイルカ 亜馬孫河海豚 - 南アメリカのアマゾン川水系およびオリノコ川に生息する淡水イルカ。
シナウスイロイルカ 支那薄色海豚 - 東シナ海、インドネシア、ニューギニア島からオーストラリア北部にかけての浅い海に棲息するイルカ。
いずれのイルカも体色がピンク色になる個体が多く、別名ピンクイルカと呼ばれています。
アマゾンカワイルカは別名が多く、アマゾンイルカ、ピンクイルカ、淡水ピンクイルカ、ピンクネズミイルカなどとも呼ばれています。
また、3,500万年前に生きていた原始的なクジラと同じ特徴を備えていることから、“生きた化石”の一つにも挙げられています。
野生での寿命はわかっていませんが、ドイツのデュイスブルク動物園で飼育されていたピンクイルカの「アプレ "Apure"」は40年以上にわたって生存していました。

※ピンクイルカ「アプレ」(上)。下は仲間の「オリノコ」
アマゾンのピンクイルカは一般的には人間に尊敬され保護されているので、大きな脅威はありません。しかし、漁具に損傷を与えることにによる駆逐、混獲、環境汚染、天敵(ワニ、メジロザメ、アナコンダ、ジャガーなど)による脅威がないわけではありません。
また、ピンクイルカにまつわるアマゾンの伝承では、ピンクイルカは神通力を持ち、夜にハンサムな男性の姿になってパーティや祭りに現れ、女性を誘惑して妊娠させる、と言われています。

※ジャンプするピンクイルカ、その1。

※ジャンプするピンクイルカ、その2。イルカはみんなジャンプが好きです。

※浅瀬に乗り上げたピンクイルカ。灰色が混じっています。
※ナショジオの動画。「奇妙な自然 ピンクイルカ?」
※ナショジオの動画。「野生のアメリカ ピンクカワイルカ」
また、ピンクイルカには普通のイルカの色素を持たないアルビノ(白子)の場合もあります。これはアメリカ合衆国ルイジアナ州のカルカシュー湖で見つかったピンクのバンドウイルカです。2009年5月に報道されています。
これは、皮の黒い色素がないため、血管の血液の色が透けてピンク色に見えるものです。本当にきれいなピンク色のイルカです。

※普通のバンドウイルカとアルビノのピンクイルカ。こんなに色が違います。

※普通のバンドウイルカとアルビノのピンクイルカ。別カット。
【関連リンク】
アマゾンカワイルカ - Wikipedia まずはここから。スペイン語が一番詳しい。
シナウスイロイルカ - Wikipedia 東南アジアに生息するピンクイルカについての解説。
スポンサードリンク