

タスマニアオオザリガニ "Tasmanian giant freshwater crayfish" 学名:Astacopsis gouldi
タスマニアの巨大生物第2弾。タスマニアオオザリガニ "学名:Astacopsis gouldi"です。
世界最大の淡水無脊椎動物。本種はオーストラリアにあるタスマニア島のみで発見された固有種であり、生息地の喪失や乱獲による絶滅危惧種としてレッドリストに載っています。
今まで発見された中で最大の固体は体長80cm、体重5kgであるが、最近は2kgの個体もまれである。寿命は40年以上と非常にゆっくりと成熟します。成体になるのにオスで9年、メスで14年かかり、メスは2年に一度産卵します。雑食性であり、腐敗した木材や動物の肉、水中に落ちた木の葉や虫を食べています。若い個体は、他のザリガニ、魚、カモノハシなど天敵が少ない、浅い水の中を好んで住み家とする傾向があります。成体は攻撃的であるが、深い水たまりの丸太の下に隠れます。
このザリガニは以前はタスマニアとオーストラリア本土の間のバス海峡に流れ込むすべての川に生息していましたが、現在はわずかな生息域を残すのみとなっています。
このザリガニは人気がある食材であり、乱獲と遅い繁殖速度、農地の拡大による生息域の喪失、水質悪化により絶滅に瀕している。個体数の減少により、1995年には違法な捕獲や運搬に最大1万オーストラリアドル(2014年1月現在のレートで約9万5千円)の罰金が科されるようになり、1998年には釣りも禁止となりました。
世界には巨大な生き物がいるものです。日本の摩周湖に生息する外来生物ウチダザリガニも巨大な個体が報告されていますが、このタスマニアオオザリガニは、流れの遅い小さな小川に生息しているところが不思議です。
現在は禁漁のため食べることはできませんが、食べた人の話によればイセエビよりも美味しいということです。一度味わってみたかった・・・。
タスマニアオオザリガニの動画
【関連リンク】
タスマニアオオザリガニ - Wikipedia
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