2011年06月21日

超常現象Xファイル3/人体自然発火

超常現象Xファイル3/人体自然発火
http://japan.discovery.com/episode/index.php?eid1=878716&eid2=000000
HV制作/科学では決して説明できないことが、私たちが住む地球にはたくさんある。何か恐ろしいことがここで起こっている…彼は突然、炎と煙に包まれた…そのまま灰と骨になってしまった人間の体内で自然発火が起こりえるのか、のだろうか。番組では最新のテクノロジーを用いて検証する。自然発火する人々について、科学の力で説明することができるのか。身の毛もよだつ恐ろしい事件を通して、衝撃的な結末が明らかになる。

定番のミステリーをディスカバリーチャンネルの視点から見るとどうなるか?
今回も興味深く楽しく視聴しました。

番組では4件の人体自然発火事件を取り上げ検証していきます。誰もが知っている有名事件、近年に発生して、目撃者が証言をする事件などが含まれます。

CASE1 1986年3月26日 ニューヨーク州 パームポイント ジョージ・モット
NY市消防士のロバート・パーディ(Robert Purdy)が通報で現場に駆けつけると、そこには同僚の消防士モットが遺体となっていた。ベッドは焼け焦げ、床に穴が開き、テレビが溶けていたが、それ以外、部屋は無傷であった。一瞬で炎に包まれ助からなかったのだろうか。遺体は右脚の一部と小さな頭骨が残っているのみであった。体重80kgの人間がわずか1.5kgになってしまっていた。検視報告書には「頭骨も含め靴箱に収まる程度だった。」と記載されていた。
番組では現場を撮影した映像も映りました。新しい事件なので映像、証人どちらも揃っていました。

CASE2 1951年7月2日 フロリダ州セント・ピータースバーグ リーサー夫人(メアリー・リーサー)
最も有名な人体消失事件。部屋には延焼の跡がなく、近くに積んであった新聞紙さえも燃えていないのに、残っていたのは片足、椎骨の一部、肝臓らしき部位、頭部と推測される卵型の塊だけであった。遺体はほぼ灰と化し、シャベルで集められた。

CASE3 1964年11月8日・ペンシルバニア州 ヘレン・コンウェイ
こちらも有名事件。これは発生時間がわかっており、孫が買い物に出たわずか21分で灰になっていたという事件です。標準体重の女性がわずかな時間で燃えてしまった事件として有名です。

この現場に居合わせたペンシルバニア州の消防士長ドン・コンクル(Don Konkle)のインタビューがありました。それによると、25年間も消防士をやってきて、何千件もの火災出動をし焼死体も70体以上、損傷の激しい焼死体も見ているが、いずれも死体は人間だとわかる。跡形もなく、人体が燃えてしまっていたのはこの事件だけだということでした。

CASE4 1979年11月22日 イリノイ州ボーリングブッルク オクズキー夫人
現場に救急隊員のグリソムが急行し、その後、火災調査官カルカグノ、消防士ハフナー(Darryl Haefner)が現場に駆け付けたところ、そこにあったのは灰の山であった。椅子があったと思われる場所には脚が残っていた。室内を見ても火災現場には見えなかった。

普通の火災現場であれば、壁が黒ずみ、建物の外まですすで汚れる、死人が出るのも当然ということが現場の情況から判断できる。

しかし、この現場は遺体から1mの場所にある木製家具が燃えておらず無事なのに残った遺体は脚だけであり、火元も不明であった。現場には焼死体特有の臭いもなく、足の白い靴下も無事で白いままであり、床の敷物もきれいなままであった。

火災調査官カルカグノ(Vincent Calcagno)はこの30年前の事件の情報を現在も集めています。

これらの事件に対し、パラサイエンス・インターナショナル(Parascience International)のアーノルド(Larry Arnold)が解説をしました。

パラサイエンス(parascience)という言葉自体が怪しさを醸し出していますw

公式サイトの情報によれば、人体自然発火の専門家として数百回もテレビ出演をしています。ディスカバリーチャンネルだけではなく、FOXテレビやナショナルジオグラフィック、ヒストリーチャンネルにも出演をしています。

日本でいえば、たま出版社長・編集長の韮澤潤一郎氏のような感じなのでしょうか。

アーノルドはリーサー夫人の事件をきっかけに人体自然発火現象に興味を持ち、研究を進めてきました。CASE1のモットの事件は人体自然発火の典型例だと主張します。

18世紀以降、数多くの事例が報告されてきた人体自然発火には次の共通点があるそうです。
・被害者は燃焼の最も激しい場所で死亡
・下肢や前腕、肩、頭は焼け残ることがある。
・胴体は灰になるまで焼ける。

また、人体自然発火には4つの特徴を備えているといいます。
@明確な火元が見つからない。
A被害者の身体だけが燃えている。
B胴体は骨と灰になるまで燃えているが手足は残っている。
C火の回りが早く、炎に包まれたら消す時間がない。

ここまでは実際に起こった現象をまとめただけなのでそれほど異論はないでしょう。しかし、ここからがアーノルドの本領発揮です。

アーノルドが主張する人体自然発火の仮説は次のようなものです。
自然界には原子より小さい粒子「パイトロン」が存在し、特定の情況で人間体内の粒子に反応し、核連鎖反応を起こす。体内が核爆弾と化し燃え上がる。体内の燃料が切れると反応が停止するので炎は燃え広がらない。

突っ込むにもどこから突っ込んだらいいの?っていう感じの仮説ですが、これがディスカバリーチャンネルの面白いところで、こういう( ( ( ( ( (゚∀゚) ) ) ) ) ) 強烈な仮説を一つは入れるんですよね~。

この人体自然燃焼専門家の仮説に対し、番組では様々な角度から検証を行います。

@火元は本当に不明なのか?
A人体は短時間で燃えるのか?

人体が燃える時間について火葬場に取材に行きました。予熱したボイラーに遺体を入れ5台のバーナーで980℃まで温度を上げて、遺体が骨になるまで2時間から2時間半が必要でした。

懐疑派のジョー・ニッケル(Joe Nickell)は次のように話します。
19世紀には、人体自然発火はアルコールが原因だといわれた。アルコールが全身に回り燃えやすくなる。科学的根拠は無いが19世紀には多くの人がこの説を信じていたそうです。

Forensis Fire Scientistのジョン・デハン(John David Dehann)は「人体ロウソク説」を主張します。体内の化学反応が高熱を生むとは思えない、ということでケルソー燃焼試験場においてモットの現場を再現し、ブタの死体を用いて実験を行います。

綿のマットレス、テレビ、木製の家具を配置し、毛布で豚をくるみます。新聞紙の代わりに段ボールも近くに置きます。

豚の体重は113kgのものを使用。体温、体重は人間とほぼ同じ、食べるものが雑食である点も同じです。

毛布にくるんだ豚をマットに置き、紙くずを丸めて豚とマットの間に押し込み、マッチで点火します。

1時間後、豚の脂肪が液化し燃えましたが、小さな炎しか上がりませんでした。そのときのエネルギーは25kwでした。ごみを燃やしても100kwのエネルギーが生じるのに、2時間が経過しても炎は小さいままでした。

4時間後に炎が消えたとき、死体とマットは燃えましたが、そばのTVと家具、段ボールは無事でした。

予想通り溶けた脂肪がロウ、毛布が芯の役割を果たし、豚の死体はロウソクのように燃えました。実験は一部成功しました。しかし、死体の大部分は原形を留めたまま焼け残りました。

デハンは実験には一定の成果があったと考えています。炎の温度は部分的には930℃にもなり、骨を焼き尽くす温度になっていたことです。

ジョー・ニッケルも過去の事例を検証します。

CASE1のモットの事件ではガスコンロ、レンジが火元でないことは確認されています。しかし、モットは過去に喫煙歴があり、枕元の酸素濃縮器の上にはマッチが置かれており、遺体発見時に酸素濃縮器が稼働中で、酸素マスクが外れていたそうです。このことから、モットは酸素マスクを外してタバコを吸い、それが火元になったと考えるのが自然だろう、という結論に達しました。

(これもすごいですね、酸素発生装置の傍で酸素が出ていれば、良く燃えたことでしょう。)

CASE2のリーサー夫人は、最後に息子が目撃した時に喫煙中であり、その時点で睡眠薬を1錠服用しており、眠る前にもう2錠睡眠薬を飲むつもりだ、と話していたそうです。

このように個別の事例を検証していくと、火元や事件の背景が判明してきます。

ニッケルは人体自然発火における別の共通点に注目しました。
いずれも被害者は高齢で持病があり、飲酒癖、喫煙、睡眠薬服用の習慣があることです。

CASE3のヘレン・コンウェイは病気でヘビースモーカーであったことがわかっています。しかし、現場の状況は遺体が2時間燃えたことを示しています。そうなると30分で焼失した、という時間が問題になってきますが、これは孫の証言を疑うのが妥当だろう、ということでした。
(実際にコンウェイが一人になったのは30分ではなく、もっと長い時間だった、ということ。)

番組はここで場面が変わり、人体自然発火から生き残ったという2人のインタビューが紹介されました。

1人目はピーター・ジョーンズ(PETER JONES)、朝仕事に出かけるときに身体から煙が出て、口には金属の味がしたそうです。奥さんがこれに気づいて、必死に身体をはたいたら現象は収まりました。

同じ日の帰宅時、自動車を運転しているときにも同じ現象が発生し、あわてて窓を開けたら収まった。外傷、やけど等にはならなかったので病院には行っていない。

2人目はタニス・ヘリウェル(Tanis Helliwell)。20年前に顔、脚、腕に謎のやけどを負ったそうです。

やけどができたときは身体が電流につながれ、エネルギーが充電してショートしたような感覚だったそうです。それを何時間もずっと水で冷やして症状を抑えました。

タニスは医師の診察を受けましたが、過度の日焼けであると診断されたそうです。しかし、彼女は日の短いアラスカから戻ったばかりで日焼けなどするはずがない、と主張します。

これも、信じる信じないは、見た人の判断ですね。

しかし、アメリカは宇宙人に誘拐されたことがある、と信じる人の数が数万人から数百万人もいる国です。これを忘れてはいけません。( ゚д゚ )

そして最後に火災調査官カルカグノが火災調査の第一人者で、化石の形成にも精通した研究者、アーカンソー大学のエレイン・ポープ博士(ELAYNE POPE,PH.D)を訪ねます。

カルカグノはポープ博士にオクズキー事件の疑問点を質問していきます。カルカグノの話を聞いてもポープ博士は驚きません。自分が実験で得た結果と、カルカグノの見た現象が一致しているからです。

番組では実際に人間の遺体を使用した燃焼実験が紹介されました。空き家に死体をおいて1リットルのガソリンをかけて燃やしたところ、死体は45分で燃えたそうです。その姿勢はいわゆる焼死体で一番多い「ボクサー姿勢」であり、CASE4のオクズキーも燃え残りはこの姿勢となっていました。

体幹は燃えても四肢が燃え残るのは、腕や脚は脂肪が少なくほとんどが腱や筋肉でできているため、燃料となる脂肪も少ないことが理由です。骨も高熱で燃焼すると粉々になって、灰と混じってしまうことがわかっています。

オクズキーの事件を30年間、追いかけてきたカルカグノもこの説明を聞いて、やっと納得がいき、人体自然燃焼はない、という結論に達します。

実験と事例研究を重んじる人々は、この奇妙な現象は論理的に説明できるといいます。人体自然消失を1件ずつ調査していくと自然発火ではなく火元はあり、人体ロウソク化現象で説明がつくからです。

しかしラリー・アーノルドは納得していません。CASE3のコンウエィは21分で燃えています。人体ロウソク化現象では説明できません。人体自然発火を信じる人々には、依然謎は残っています。

番組は結論を併記して終わりました。


人体自然燃焼はあるのか、ないのか、信じるのはあなた次第です・・・。



Wikipediaによれば人体自然消失の一般的な説には以下のようなものがあります。
・アルコール大量摂取による発火説
・リンによる発火説
・プラズマ発火説
・人体ロウソク化による発火説
・人体帯電説
・発火性遺伝子による発火説
・電磁波発火説
・レイライン作用説
・球電説

やっぱりディスカバリーチャンネルは番組の質が高い。内容も良いし、スクリーンショット貼ったりはしませんが、有名事件の高画質の写真を数多く番組中で映しました。ミステリーファンなら結構感じるところがあると思います。

今月、まだ2回再放送がありますので興味のある方はぜひご覧ください。

【関連リンク】
特命リサーチ200X 人体自然発火の謎 1/2
特命リサーチ200X 人体自然発火の謎 2/2
匿名リサーチ200Xの人体自然発火。1.自然界バクテリア発酵説、2.体内のリン・鬼火現象、3.球状雷説、4.自殺・殺人説を紹介。しかし、この番組も結論は人体ロウソク化説でした。
人体自然発火現象 - Wikipedia概説的な説明、各説の紹介。
パラサイエンス・インターナショナル公式サイト※英文のみ
番組に出てきた、ラリー・アーノルドのサイト。人体自然発火を長年研究し、テレビへの出演履歴紹介、出版物・ビデオの販売などを行っています。
InvestigationX Spontaneous Combustion 人体自然発火
個人ブログですが番組の字幕をまるごと全て書き写しています。( ゚д゚ )スゲー 番組オリジナルの内容を確認できます。この番組は映像、写真も結構良かったので、これでYoutubeに英語版が上がっていれば完璧なんですが現時点で探せていません。米ディスカバリー公式サイトの記事も見つかりませんでした。見つけたらリンク貼りますね。

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posted by 桜 真太郎 at 15:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 伝説・ミステリー
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