※2007年、パリでの黒田鉄山氏の居合の演武。抜く手が見えません。
今から20年前くらいに「古武術ブーム」が起こりました。
火付け役は甲野善紀さんという武術家であり古武術研究家の方と「秘伝」という雑誌でしたが、その時に今でも見る者を驚かせる居合術が世に現れました。
富山のマイナー流派の民弥流居合術を伝承する黒田鉄山氏です。
黒田氏が当時の武術界、武術修行者に与えた衝撃は驚くべきものでした。
「抜く手が見えない居合」
時代小説では良く出てくる表現ですよね。
しかし、映画や時代劇の動く映像では、それは十分に表現されませんでした。
当たり前です。
できる人がいないんですから。
そこに忽然と現れた彗星が黒田氏だったのです。
居合を習っている人たちは自分たちの習っている技術を疑い、居合を教授している師範たちは戦慄しました。それまでみんなが「居合」と思っていたものと、別次元の世界がそこにはありました。
まずは演武を見てください。これはもうオカルトの世界です。
民弥流居合術 黒田鉄山(どちらも同じ動画です。)
ニコニコの方がコメントが面白いかも。
YouTube
ニコニコ動画
抜く手が見えない(消える)居合動画は 0:50〜、1:58〜、4:08〜のあたりです。
ニコニコのコメントを抜粋してみました。
・こんな重くて長い太刀抜刀できないよ・・・・
・一時停止してコマ送りしたら次のコマでもう全部抜いていたでござるの巻
・何回見ても何時抜いたのかわからん
・刀がワープしたwwwwww
・今の本当に見えなかったぞ!?
・格ゲーだったら完全にチートキャラだな
・フレーム足りてないな
・本物ってこんなに早いのか( ゚д゚)ホ
・抜刀の速度がフレーム数を上回ってるのかw
・このキャラどうやったらだせるの?
・実際に日本刀振り回して遊んでる俺でもわからん!www
武術ファンや修行者は、ネットもamazonもない1990年代初頭、神田神保町の「書泉ブックマート」の最上階までビデオを買いにいったものです。
このネタわかる人いるかな~。
当時は神田神保町のなかでも、書泉ブックマートの最上階が武術関連書籍、ビデオなどが一番充実していました。
いまはネットで簡単に動画が見られるのですから、良い時代になりました。
昔も今も見た人を黙らせる、本物の達人です。
「消える動き」の秘密は「無拍子」の動きです。
「無拍子」というのは初動のいわゆる「溜め」の動作が無いため、敵の動きを見て後から動き始めても自分の攻撃が先に届く技術です。
天才が実戦経験を積み、不断の努力をすれば、100人の天才のうち1人くらいは自分でできるようになるようになるかも知れない?、というレベルの技術です。
日本人はこの技術を伝えるため「型」という鍛練法を考案しました。
(中国武術にも同様の「型」の鍛練法は存在します。歴史的には中国の方が先かも知れません。)
「型」はこれを凡人10人から20人のうち1人ができるようになる鍛練法です。
(残念ながら様々な理由から全員ではありません。)
意味が判らなくても師の動きを見たとおり練習していき、正しい指導を継続的に受ければ必ずできるようになります。
21世紀の現代に、この技術を伝承している黒田氏は日本の宝だと思います。
黒田鉄山氏も凄いですが、祖父の黒田泰治氏の逸話はそれを上回ります。
・十代のとき、直径15cmほどの柿の木を一太刀で切り倒した。
・大陸で馬賊に襲われた時、相手を小銃ごと真っ二つに斬った。
・米俵ほどの太さの巻藁二つ(中に砂の詰まった孟宗竹が三本)を、
刃のついていない刀で一息に切って落とした。
刀が切れないことを証明するために自分の腕に刃を当ててごしごしこすってから、
切り落としたというからすごい。
これからもお元気で活躍してほしいものです。
もし今、20代、30代前半の方は、この技術を習って自分のものにできる可能性があります。黒田鉄山氏はまだ60歳を少し超えたばかり。最低でもあと20年は習うことができるでしょう。
武術は小説や映画の中のものではなく、強くなりたいと思って習いに来る人を待っている、実在のものなのですから。
【黒田氏の著作・DVD】
気剣体一致の「極」
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【関連リンク】
振武舘 黒田道場公式サイト
黒田鉄山 - Wikipedia
動画検索 黒田鉄山 ‐ ニコニコ動画(原宿)
YouTube 黒田鉄山 検索結果
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