2011年07月22日

UMA モンゴリアン・デス・ワーム 死の殺人ミミズ


謎の巨大ミミズ。

みなさんは何を思い浮かべるでしょうか?

・SF小説「デューン砂の惑星」のSand Worm
・山にいる青光りする巨大ミミズ(シーボルトミミズ)
・火星の巨大Sand Worm
・ブラジルの体長40mの伝説の大ミミズ、ミニョコン "Minhocao"。


※「デューン砂の惑星」のサンドワーム、イメージイラスト。


※青光りする巨大ヤマミミズ、シーボルトミミズ。


※火星の巨大サンドワームとされる写真。


※ゲームFF11に出てくるミニョコン。他に良い画像がなく、これが一番イメージにあっています。

ミミズのUMAだけでもかなりの種類がありますね。

ここで紹介するのはゴビ砂漠に生息する、モンゴリアン・デス・ワーム(Mongolian Death Worm)です。

直訳すれば「モンゴルに住む死のミミズ」です。

私が初めてこのモンスターを知ったのは4〜5年前です。ミステリー作家のあすかあきお氏がムーに発表した記事でした。記事によれば見たものはほとんど生きて帰れない、恐怖の殺人ミミズという内容でした。猛毒の体液と、プラズマの電光を吐き、NBC防護服(対放射線・対化学兵器・対生物兵器防護服)を装備した兵士も倒してしまうという恐怖の殺人ミミズ。


※(参考画像)NBC防護服を装備した兵士。Wikiより

こんな生物が本当に存在するのでしょうか・・・。

日本語:モンゴリアン・デス・ワーム
英語:Mongolian death worm
モンゴル語 : олгой-хорхой, オルゴイ・コイコイ, "大腸に似た虫、腸虫"

ゴビ砂漠に存在することが報告されているUMAです。 色は明るい赤で幅の広いミミズです。大きさは60cmから1.5m。牛の腸に似ていることから地元では先に記載したように「腸虫」と呼ばれています。

両端にスパイクのような突起をもっていること、暗い斑点やしみがあることもなども報告されています。

モンゴル地方ではモンゴリアン・デス・ワームの起こした被害が報告されています。目撃情報は次のようなものがあります。

  • 1960年代、レンジャーがたった1匹のモンゴリアン・デスワームがラクダの群れ全体を殺すところを目撃した。


  • 地質学者が鉄の棒で地面を突いていると、突然、何の警告もなしに倒れてしまった。驚いた同僚が助け起こすと地質学者はすでに死んでいた。砂を見ると地中からデスワームが出現した。死んだ地質学者はデスワームには直接触れていなかった。



  • 馬に乗っていた男が、家畜を追う棒でデスワームをつつくと、棒の先が緑に変色し馬も乗り手もその場で殺された。



  • デスワームがいることに気付かずに触ってしまった男が、腕が燃える様な激痛に襲われ、慌てて腕を冷却用の氷袋に突っ込むと袋が毒で緑に染まった。



  • デスワームらしき生物の死体を鉄板に乗せると、鉄板が緑に染まり、フェルトで三重に包むと死骸はなめし革の様に縮んでしまった。



  • 退役陸軍大佐フルブーは、1973年5月のある明け方にバイクで走行中、ソーセージの様な形状で60cm、茶色いウロコ皮の生物が丸まっていてるのを目撃した。その生き物は身体全体から電光を放射した。



  • 2004年、ズルガナイというオアシス付近で、草刈中の住民数人が別々にデスワームを目撃した。それは茶褐色で40cm程の小さな個体であり、ある男が棒に引っ掛けて遠くへ投げてから逃げた。


  • 地元の人たちは、この虫は酸の霧を吹き、放電で離れたところにいる生き物を殺すことができる、と言います。また、この虫は6月と7月の活動期を除き、年間のほとんどを地下で眠って過ごしていると考えています。ただし、雨が降ったとき、地面が湿っているときは地表に現れて活動をすることが報告されています。

    モンゴルの人たちはデスワームの身体のどの部分であれ、それに触れることは速やかな死をもたらすと考えています。その毒は金属をも腐食します。

    長い間、地元住民の伝説と思われてきたこのワームは1926年のロイ・チャップマン・アンドリュース(Roy Chapman Andrews)の報告をはじめとして、何度か西欧の科学者による調査が行われ、実在することは、ほぼ確実と思われています。ロイ・アンドリュースが1926年に出版した「古代人の足跡 "On the Trail of Ancient Man"」では次のように報告されています。

    "約2フィートの長いソーセージのような形をして、頭も足も持たない有毒の生物で、それに触ることはすみやかな死を意味する。この生物は、ゴビ砂漠の中で最も荒涼とした地域に住んでいる..."



    ロイ・アンドリュースは1932年に出版した著書の中でもこの生物について報告をしていますが、自身はこの怪物が実在するとは信じていませんでした。

    左:ロイ・チャップマン・アンドリュース   右:インディ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)

    ロイ・チャップマン・アンドリュース(Roy Chapman Andrews、1884年1月26日-1960年3月11日)は、アメリカ合衆国の探検家で博物学者。20世紀初頭にゴビ砂漠やモンゴルなど中国への探検を行い多数の恐竜の化石を発見しています。特に有名なのは恐竜の卵を発見したことです。後にアメリカ自然史博物館の館長も務めた人物です。また、数多くの危険な状況に遭遇したことも有名です。ニシキヘビ、オオカミ、盗賊や中国兵に襲われたこともあり、インディ・ジョーンズのモデルの一人と言われています。

    ★2014年2月7日追記
    国立科学博物館の特別展示「大恐竜展 ゴビ砂漠の驚異」を見に行きました。入口すぐのところにロイ・アンドリュースの大きなパネルと解説がありました。アンドリュースはゴビ砂漠にモンゴリアン・デスワームを探しに行ったわけではなく、人類の起源を求めて探検に行ったのです。古代人類の化石は見つけることができませんでしたが、代わりに世界初とされるプロトケラトプスや恐竜の卵を発見しました。日本の調査隊もゴビ砂漠の奥深くまでかなりの人数が行っていますので、モンゴリアン・デスワームの情報を知っている人がいるかもしれません。

    ※大恐竜展入口のパネル。

    チェコの探検家イワン・マッケール(Ivan Mackerle )は1990年、1992年、2004年、計3回の探検を行い次のようなレポートを残しています。

    ※イワン・マッケール(1942年3月-2013年1月4日)。「デスワーム・ハンター」とも呼ばれています。モンゴリアンデスワームとシベリア死の谷の探検が有名です。


    ※ゴビ砂漠でモンゴリアンデスワームを探す、イワン・マッケール。探検の写真あり

    ソーセージに似た虫で長さは50cm、厚さは男性の腕ほどで牛の腸に似ている。尾は短く断ち切られたようになっている。その虫ははっきりとした目、鼻や口を持たないため、尾と頭を見分けることは難しい。しかし、たぶんそれらの器官はもっているのだろう。色は血液やサラミのような濃い赤だ。



    モンゴリアン・デス・ワームは、1990年代初頭のソ連の崩壊に伴い情報が知られるようになり、また現地へも行くことができるようになったので、近年、世界中から現地への調査が行われています。

    2005年にフォーティアン動物センターとE -モンゴルが共同で調査を行いました。実在の証拠は認められませんでしたが、モンゴル-中国国境の立ち入り禁止地域であるゴビ砂漠の深部に生息するかもしれない可能性は否定できませんでした。

    同じく2005年、動物学ジャーナリスト、リチャードフリーマンは、この虫を捕まえるための遠征を行いましたが、手ぶらでかえることとなりました。フリーマンの結論は、虫の物語が作り話であり、目撃情報は穴を掘る無毒の爬虫類が誤認されたのだろう、ということでした。

    2000年代になってアメリカ、ニュージーランドのテレビ局が取材に訪れますが、明確な証拠は得られませんでした。

    有名どころではアニマル・プラネット、ナショナル・ジオグラフィックなども取材に訪れています。

    アニマルプラネットは2つダイジェストが上がっていました。
    Lost Tapes Death Worm Video ビデオダイジェスト。
    Freak Encounters: Mongolian Death Worm ビデオダイジェスト。 

    ナショナル・ジオグラフィックも2つ。
    ビデオ3本。
    Investigating the Death Worm
    Worm Scares Family
    Caught on Camera
    Death Worm Photos - Beast Man モンゴルの写真とイメージCGが良い。




    ここからは世界中から集めたモンゴリアン・デス・ワームのイメージです。

    ロシアサイトのモンゴリアン・デス・ワームのCG画像。c Alex Tomlinson。


    2011年にベルリンで行われた、「未確認動物写真コンテスト」に入賞したモンゴリアンデスワームのジオラマ画像。まさに言い伝え通りの姿です。作者はMarkus Buhler氏。こちらのサイトに大きい画像が3枚あります。




    ナショナルジオグラフィック・オーストラリアのサイトにあるモンゴリアン・デス・ワームのCG画像。こちらも言い伝え通りの姿です。CGは別カット含め計6枚、全体で16枚あります。Beast Manのコーナーから引用。タブ "VIDEO"にはモンゴル取材の動画もあります。


    モンゴリアン・デス・ワームのオリジナルイラスト。作者はSolongo Monkhooroi氏。モンゴル出身で在米のアーティストの方です。こちらで原画の購入ができます。価格は問い合わせ。木材にアクリル絵の具で描かれています。


    モンゴリアン・デス・ワームが放電と、毒を吐いて攻撃する様子を示した図。


    モンゴリアン・デス・ワームが放電で人間を攻撃するイメージ。画像合成とCG。


    モンゴリアン・デス・ワームの看板。下のミイラを見せる見世物小屋の宣伝でしょうか?


    モンゴリアン・デス・ワームのミイラとされる画像。上の看板を見るとモンゴルで見世物にされているのでしょうか?
    ※2011年9月22日 SAITOH様からコメントをお寄せいただきました。
     ヤマダ・タケシさんと仰る在米のアーティストの制作の模型ということです。
     オリジナルの写真には左下にクレジットが入っていますが、NET上に出回っている画像は
     その部分が削除されています。
     リンク1 リンク2
     SAITOH様ありがとうございます。

     
    オルゴイ・コイコイ"олгой-хорхой"で検索したら出てきた画像。モンゴル語のサイトなので内容はわかりませんが、モンゴリアン・デス・ワームに倒された人を描いています。


    モンゴリアン・デス・ワームのイラスト。どうみてもナウシカに出てくる王蟲です。


    モンゴル画像投稿サイトのモンゴリアン・デス・ワームの写真。全く正体は判りませんが “олгой-хорхой” で検索したら出てきました。


    2枚目。


    3枚目。画像はこの3枚だけです。


    モンゴリアン・デス・ワームのミイラでしょうか? 枯れた木の根にも見えますが、正体は不明です。写真左下にолгой-хорхой, オルゴイ・コイコイの文字が入っています。この画像はロシアとモンゴルサイトにしかありませんでした。

    【追記】モンゴルの植物写真を掲載したブログ類似の植物の写真がありました。見慣れない植物ですがこの写真と同一の種類と思われます。このサイトはロシア語で書かれているので少し意味が分かります。(`・ω・´)




    さて、この怪物の正体についての仮説は2つです。

    ひとつは放電すること、形が似ていることから、未知の電気ウナギの一種ではないかというものです。しかし、砂漠にウナギは無理がありますね…。また、電気ウナギは全て無毒で、毒性を持つ種類は発見されていません。

    もう一つの説は毒を吐く蛇の一種ではないかというものです。コブラの中には神経毒を6フィート(1.8m)以上飛ばすことのできる種類も存在します。放電の話は神経毒のショックを電気と勘違いした被害者の話が伝わっていくうちに、電気ショックから放電になったのではないか、ということです。

    こちらの説は可能性が高そうです。

    モンゴリアン・デス・ワームは、科学者やメディアにより多数行われた調査にも関わらず、はっきりとした証拠は発見されていません。現在でも未知のUMAです。

    今後の調査の進展を見守りたいと思います。

    【関連リンク】
    Mongolian death worm - Wikipedia まずはここから。日本語もありますが、内容はありません。
    The Mongolian Death Worm デスワームの概要と正体の分析。
    巨大なミミズ状生物「モンゴリアン・デス・ワーム」 日本語。短く的確にまとまっています。
    Ivan Mackerle 「デスワームハンター」、イワン・マッケール氏の公式サイト。

    新トレマーズ -モンゴリアン・デス・ワームの巣窟- [DVD] 映画にもなっています。

    モンゴルの広大な砂漠。そこで伝説の秘宝を探すデビッドは、車の故障で立ち往生している女医のアリシアと出会う。助ける代わりにお金を要求するデビッドにアリシアは嫌悪感を。しかし謎の伝染病に苦しむ村へ向かうためにアリシアは彼の要求を受け入れる。仲たがいを続けるふたりだったが、恐ろしい生物から逃れるために協力をすることに。それはその地に古くから伝わる“モンゴリアン・デス・ワーム”であった!助けを求めるためにアメリカ企業の石油採掘所へ逃げ込むふたり。しかしそこはやつらの巣であり、そこに眠る財宝に目にくらんだ工場長にも命を狙われるハメにー!

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    posted by 桜 真太郎 at 22:17 | Comment(2) | TrackBack(0) | UMA
    この記事へのコメント
    管理人様、初めて書き込みさせていただきます。
    実は私も一昨年あたりからこの「モンゴリアン・デスワーム」なるUMAの存在が気になって気になって仕方なくなってしまった口であります。
    よせばいいのに、デスワームの写真が載っているというムーのバックナンバーも1円+送料で買い求めてしまったぐらいですが。

    さて、記事中の「デスワームのミイラとされる画像」とキャプションが打たれた画像でありますが、こちらの初出ですが、
    ヤマダ・タケシさんと仰る在米のアーティストの方がお作りになった模型だそうです。
    http://ameblo.jp/eliot-akira/entry-10114959687.html
    http://www.roguetaxidermy.com/members_detail.php?id=528
    http://stat001.ameba.jp/user_images/73/dd/10076254868.jpg
    本来なら画像下部に(c)Takeshi Yamadaと記載されてるはずが、
    切り取られた画像がさも本物のデスワームのミイラか!?
    と出回ってる率が高いオチなのだと思います。
    実際、私もその画像を初めてみたときは、夢と希望とロマンに胸が膨らみまくってしまった次第でなんともお恥ずかしいのですが…

    それでも私も現在もデスワームの新情報を首を長くして待ち続けることでしょう。
    Posted by SAITOH at 2011年09月22日 09:22
    >SAITOH様
    良情報ありがとうございます。
    海外サイトのテキストにある姿と異なる点が気になっていましたが、特にコメントはしていませんでした。明らかにおかしい点はいくつかありました。

    ・頭と尾がはっきりしている。
    ・特に頭はゴカイ類に似ているが全く異なるものであり、
     クワガタの頭部に酷似している。
    ・身体の節が生体の構造上ありえない。
     環形動物、節足動物ではなく軟骨ですよね。

    そうですか、クリエイターの創作物と聞いて腑に落ちました。

    上のポスターも同じ方の創作でしょうね。

    本文も訂正しておきます。

    良質の情報をお寄せくださったことに感謝いたします。

    実在の可能性が高いUMAでもなかなか決定的な証拠が出て「新種発見」とはならないですね。
    Posted by 桜 真太郎 at 2011年09月23日 21:07
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