
新江ノ島水族館に展示されているダイオウグソクムシ。
2000年を過ぎたころからでしょうか。テレビ番組の巨大生物や、びっくり生物でダイオウグソクムシが紹介されるようになりました。初見での、見た目のインパクトは相当なものです。普通は1cmに満たないダンゴムシが30cm以上の大きさなのですから。最大で40〜50cmにまで成長します。
ダイオウグソクムシより少し小さい、体長10cm程度のオオグソクムシ(大具足虫・大具足蟲)は、日本でも深海底引き網などの邪魔者として、大量に網に入ってきますので以前から有名でした。以前はこれでも大きさに驚いていました。
ダイオウグソクムシはオオグソクムシとともに、「深海の掃除屋」「深海の死肉喰い」(スカベンジャー:scavenger)といわれています。深海に魚などの死体が落ちてくると、ヌタウナギ、エンコウガニ、イバラガニなどの仲間とともに、もの凄い勢いで喰らいついて瞬く間に掃除してしまいます。この動画が良く判ります。
ダイオウグソクムシは日本近海では見つかっておらず、主にメキシコ湾、アメリカ東海岸などで捕獲されています。生態などはWiki(日本語)に詳しくまとまっています。
ダイオウグソクムシ(大王具足虫・大王具足蟲)の名前を解説すれば次のようになります。
大王(一番大きな)−具足(日本古来の鎧、甲冑を身に着けた)−虫・蟲(ダンゴムシ)
一見すると大きなエビのようで、セミエビやウチワエビに似た雰囲気もありますが、肉の量が少なく臭みもあるため食用には向かないとされています。
上の動画に映っている、オオエンコウガニやイバラガニが美味しく食べられるのに、ちょっと残念です。
以下、写真を紹介します。

新江ノ島水族館に展示されているオオグソクムシ。

オオグソクムシとダイオウグソクムシを同時に収めた写真。こんなに大きさが違います。

大きさ比較できるものとの写真。大きいですね。

えのすいに展示されている標本。オオグソクムシと比較しても大きい。
ダイオウグソクムシは2007年から神奈川県藤沢市にある、新江ノ島水族館で常設展示されており、いつでも生体を見ることができます。ただし、当初2体展示されていたものが、1体はすでに死んで、上記写真の標本になっているので、いつまで見られるかは不明です。(※2011年12月11日(日)に行った際、生体の展示が7体に増えていました。行っても見られない心配はなさそうです。)

※2012年6月10日撮影。6体のダイオウグソクムシに番号をつけて飼育しています。
新江ノ島水族館は海洋研究開発機構(JAMSTEC)と共同研究を行っており、「深海生物コーナー」は日本有数の充実度です。現在は深海の熱水鉱床を再現した「化学合成生態系水槽」がイチオシです。ハオリムシ類、コシオリエビ類、オハラエビなどの珍しい生物を展示しています。
以前にもオオグチボヤ、スケーリーフットの生体を日本初展示するなどの実績があります。
詳しくは公式サイトの「深海コーナー」紹介ページを参照してください。
深海生物マニアにとってはたまらない場所です。入場料2回分の料金で年間パスポートが購入できますので、深海生物ファンにはおすすめです。大人入場料2,000円のところ、4,000円で1年間有効のパスポートが購入できます。
私も当然、年間パスポートは新江ノ島水族館が開館の時から継続して所持していますが、最近は多忙のため中々行くことができません。(´・ω・`)ショボーン
鉄のウロコを持つ巻貝「スケーリーフット」の生体は是非見たかったのですが、間に合いませんでした。現在標本が展示されていてそれを見ることは可能です。
深海コーナーの生物は不定期に入れ替わり、本当に珍しい生物の生体を見ることができるので、定期的に見に行きたいものです。
【関連記事】
新発見・新種の奇妙な深海生物
新江ノ島水族館 「深海II 〜しんかい2000〜」開設!
沼津港深海水族館 シーラカンス・ミュージアム
国際海洋環境情報センター 「深海映像データベース」
海洋研究開発機構 「深海画像データベース」
新江ノ島水族館 深海コーナー
おいしい深海生物 Top10
奇妙な深海生物 Top10
【関連リンク】
ダイオウグソクムシ - Wikipedia 英語に負けないくらい詳しくできています。(´Д`)
かがくナビ 科学ニュース 世界最大の“ダンゴムシ”を展示 えのすい展示のニュースと解説
新江ノ島水族館 えのすい公式TOP。年間パスポートおすすめです。
深海コーナー 新江ノ島水族館 えのすい深海コーナーのページ
世界最大のダンゴムシのなかま「ダイオウグソクムシ」(大王具足虫)の展示開始 特設の解説ページ
NOAA Ocean Explorer Gulf of Mexico 2002 英語。Wiki画像の本種をメキシコ湾で採取した際のレポート(画像あり)。
Deep Sea Isopod 英文の本種解説サイト。良い写真があります。
スポンサードリンク
