JR沼津駅からバスで10分ほどで着きます。
場所は沼津港に隣接したショッピングコーナーの一角、小さな2階建ビルです。

入場料は大人(高校生以上)1600円 、こども(小・中学生)800円 、幼児(4 才以上)400円です。
「深海水族館」と銘打っているので深海生物だけが展示されているのかと思ったら、普通の生物と半々くらいの展示でした。深海生物ファンとしてはちょっと残念です。
また博物館がそれほど広くないので小水槽の展示がほとんどで、多種類の生物を入れた展示は中型の水槽が2つだけです。中型水槽はいずれも近海の魚貝類でひとつが浅い海、ひとつが深海の生物を展示したものとなっています。
1階は小さい水槽が並んでいて、深海生物と普通の生物がランダムに展示されています。水深200m以深に生息する深海生物のみ写真を掲載します。

入ってすぐの展示が、大王具足虫(ダイオウグソクムシ)。えのすいの展示と異なり、青い照明なので白さが良く分かります。

アカザエビ。おいしい深海生物です。

深海性ナマコ。詳細不詳。

アシボソシンカイヤドカリ。イソギンチャクを背負っています。

オウムガイ。2体いました。

オキノテヅルモヅル。

イガグリガニ

ウォーキング・バットフッシュ 観賞魚でしょうか? 棲息域は水深100〜200mと表示されていました。

コシオリエビとハシキンメ。少し大きめの水槽にまとまって展示されています。

ユメカサゴ。おいしい魚です。

キホウボウ。食べられるのでしょうか?

ミドリフサアンコウ。小さくてかわいい魚です。

ヌタウナギ。深海の掃除屋ですね。

アカグツ。2体展示されていましたが撮影禁止。照明もなく色も見えませんでした。画像はこちらのダイバーのサイトから引用させて頂きました。伊豆半島の水深15m程で撮影された個体です。

サナダミズヒキガニ。めずらしいカニです。

ヒカリキンメダイの発光展示。暗闇に星のようで美しい。
1階の展示はここまでです。面積はそれほど広くなくコンパクトに展示されています。
オープン時の目玉展示の「メンダコ」は残念ながらすでにお亡くなりになっていて、見ることができませんでした。深海生物の展示の難しさでしょう。
2階は生体の魚の展示は無く、剥製、模型、昆虫、化石などです。
シーラカンスの標本の展示がメインで、コモロ諸島の生物や、発見の経緯などを展示しています。シーラカンスの標本を5体展示しているのは日本ではここだけであり、特に冷凍標本の展示は世界初ということです。

2階にあがってすぐ、模型に映像を投射し、話をするシーラカンスがお出迎えです。

最初のシーラカンスは深海で泳いでいる様子を再現した標本です。2体が展示されています。

シーラカンスの魚拓も展示されています。釣り人なら一度は釣り上げてみたいものです。

こちらは2体が1ケースに展示されている冷凍シーラカンス。光の色が変わります。冷凍シーラカンスの展示は世界初。

出口付近に1体展示されているシーラカンスの剥製。

シーラカンス剥製の別カット。糸で縫った跡がはっきりと見えます。
このあとお土産コーナーがあって、すぐに出口です。上の写真に少し写っているお土産コーナーの主要キャラはもちろんシーラカンス。クッキー、カスタードプチケーキなどがあります。ぬいぐるみはシーラカンスのほか、メガマウス、ハリネズミなどがありました。

お土産のクッキーとカスタードプチケーキ。
私もしっかりと、クッキーとシーラカンスのぬいぐるみを購入して帰りました。
沼津港深海水族館 シーラカンス・ミュージアムはコンパクトに深海生物を多数展示しているので、短時間で手軽に見られるところが良いと思います。えのすい同様、手にスタンプを押して退場すれば再入場も可能です。
一つだけ欲を言えば、深海生物ファンとしては、駿河湾の珍しい深海生物をもっと多数展示して欲しいと思いました。ただ、この水族館はオープンしたばかりであり館員の方たちも飼育、展示する生物についてまだ手探りの状態だと思います。今後の充実に期待します。
この水族館の何よりの魅力は、沼津港に隣接しているため、海産物の買い物や、おいしい食事を一緒に楽しめることでしょう。私も「食べログ」で情報を調べて行き、おいしい食事を頂きました。また、お土産の海産物も買いました。
また多数のシーラカンスの標本を一度に見ることができるのは貴重です。
在来線、新幹線の日帰りで行っても良いし、伊豆観光の一部としてルートに入れても良いでしょう。戸田行きのフェリーも出ていますし、湾内の観光遊覧船も出ています。
車で行くのなら、近くに深海魚料理の店や、高足ガニで有名な食堂、アカザエビで有名な民宿などもあります。
水族館単体で考えるより、沼津港、西伊豆観光の一部として考えると、より色々な楽しみ方ができると思います。
【関連リンク】
沼津港深海水族館 シーラカンス・ミュージアム 沼津港深海水族館公式サイト。
沼津港周辺 沼津市観光WEB 沼津港の総合情報。交通アクセス、ショッピング、食事など。
光徳丸直営「お食事処かにや」戸田本店・沼津港店 タカアシガニが食べられます。
食事処 丸吉 戸田にある有名食堂(民宿)。 磯料理・タカアシガニ・アカザエビ・深海魚料理
魚重食堂 戸田の深海魚料理で有名な食堂。
ときわや 西伊豆、戸田にある高足ガニ、アカザエビ料理の味わえる温泉旅館
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北海道からなら、羽田空港か静岡空港まで飛行機で行き、そこからJR東海道線、あるいは東海道新幹線で行くことができます。 東京・横浜・伊豆などの観光と合わせていらしてみてはいかがでしょうか。
その際は、新江ノ島水族館もおすすめです。新江ノ島水族館はJAMSTECと共同研究をしているので、珍しい深海生物が多数展示されています。