2012年05月21日

フラットウッズ・モンスター "The Flatwoods Monster" (3mの宇宙人)の正体!?


これが一番有名なフラットウッズ・モンスターの画像です。昭和時代のミステリー図鑑には「外科医の撮影したネッシーの写真」「FBIに逮捕された小型宇宙人」と並んで必ず掲載された有名な画像です。

この画像は写真に目撃情報から再現した怪物のイラストを合成したもので、「怪物の写真」ではありません。

シュウシュウと音を立て、赤い眼玉が光り、気分の悪くなる臭いがしたという謎のモンスター。

第3種接近遭遇のUFO事件として紹介されることもありました。

「外科医の撮影したネッシーの写真」が1994年にフェイクだったことが判明し、「FBIに逮捕された小型宇宙人」の謎が2010年に解明されて、20世紀少年に残るのはこの謎です。


世界で最も有名なネッシーの写真。通称「外科医の写真」

ネッシーの日本語Wikiにも詳細に経緯が記載されています。英語サイトだとここが多くの写真で、わかりやすく解説しています。エイプリル・フールの冗談のつもりが大騒ぎになり、ウソだと言えなくなってしまった、ということです。

ネッシーについては「写真で見るネッシーの歴史」でまとめました。

「FBIに逮捕された小型宇宙人」は、1950年にドイツの雑誌「Neue Illustrierte」がエイプリル・フールで掲載した記事が元だということが、2010年頃判明しました。これはこの間まとめました

1950年3月29日(土)発売「Neue Illustrierte」の当該記事、高画質スキャン画像

フラット・ウッズモンスター、外科医の撮影したネッシーの写真、逮捕された小型宇宙人の画像が並んでいるのは良いものです(笑)。昭和に子供時代を過ごした人には懐かしく感じることでしょう。

そこで、フラットウッズ・モンスターを復習を兼ねて調べてみました。

まずは基本のWikiです。

日本語も充実していますが、英語版とは少し内容が異なりますので、まずは英語版を翻訳してみました。

以下 英文Wikiの翻訳です。
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フラット・ウッズモンスター "The Flatwoods Monster"、ブラクストン郡の怪物、フラットウッズの幽霊(Phantom)として知られる、1952年9月12日にブラクストン郡、ウェストバージニア州にあるフラット・ウッズ(町の名前、意味は"低地の森林地帯")で目撃されたことが報告された、正体不明の地球外生物、または未確認生物である。第三種接近遭遇の事例としても語られる。

概説
フラットウッズ・モンスターに関連づけられる2つの目撃情報がある。最初のひとつは大きな物体で、光の脈動を放つ赤い球体であり、地面の上に浮かんでいたり、地上に着陸していたと述べられている。UFO研究者たちは、それは第2の存在によって操縦された乗り物だったかも知れないと信じている。

ふたつ目の「存在」については様々な情報がある。それは少なくとも10フィート(3m)の高さがあり、内側から光るように見える赤い顔、そして緑の胴体を持っていたということには大体の同意が得られている。目撃者はその物体の頭部は人間以外の目、尖ったハート型の覆いを持つ、あるいはハート形の頭が形作られており、その物体の胴体は暗いまたは緑色のひだのあるスカートを着ている人形のようである、と述べている。

何人かの目撃者はその物体には腕が見当たらないと言い、また他の者は胴体の全面から出ている、先端に長い爪状の指を持った、太くて短い腕があったと述べたことが記録されている。

翻訳ここまで。



事件50周年を記念して、新たに目撃情報から描き起こしたフラットウッズ・モンスターのイラスト(公式サイトより)。機械的なイメージになっています。


事件を目撃した少年のひとり、フレディ・メイが描いたフラットウッズ・モンスターのイラスト。


フラットウッズ・モンスターの立体フィギュア。仏像がモデルともいわれている。


1952年にフラットウッズで事件を目撃した少年たち。


フラットウッズ・モンスターのイラストを持つキャスリーン・メイ "Kathleen May "


事件を目撃した少年たちの記事?左からトミー・ハイアー Tommie Hyer, フレディ・メイFreddie May, 前方 エジソン・メイ Edison May、後ろ ネイル・ナンリー Neil Nunley


フラットウッズの怪物を報道する当時の新聞記事


View Larger Map
アメリカ合衆国ウエストバージニア州ブラクストン群フラットウッズの町。"Flatwoods is a town in Braxton County, West Virginia, United States. " 2000年の国勢調査では人口348人。面積は2.8平方km(1.1平方マイル)。州間高速道路79号線の67番出口付近にあります。Wikiはこちら(英語)


2009年1月20日に撮影(EXIF情報による)された怪物フラットウッズ・モンスターとの遭遇現場。全長15m以上あった木が枯れています。当時はこの木の高さ4.5m付近にある大枝を超えて怪物が現れました。以下3枚の写真は公式サイトブログからの引用です。ブログにはもう1枚写真があります。オリジナルのサイズは1600×1200ピクセルでEXIF情報があります。


反対側から撮影した別カット。


なぜ木が枯れてしまったのでしょうか?このあと土壌を採取して分析を行ったそうです。




フラットウッズ事件の詳細については日本語Wikiに記載されています。

1952年9月12日の午後7時15分ごろ、明るい光球が丘の上に墜落するのを目撃した、ティーンエイジャーの少年たちが現場に向かい、事件に遭遇しました。人口数百人の小さな町の出来事は、数日後には全米の新聞に掲載され、大騒ぎとなりました。

以下は日本語Wikiの引用です。

事件
その日の午後、燃える物体が空を横切り、エルク川沿いのガサウェイ(Gassaway)の町の近くに落ちてゆくのが目撃された。保安官ロバート・カーと副保安官バーネル・ロングはこの物体の調査をするために呼び出された。

1952年9月12日の夕暮れ7時15分ごろ、エドワードとフレッドのメイ兄弟、およびその友人のトミー・ヘイヤー(それぞれ13歳、12歳、10歳)が学校の運動場でフットボールをしていたところ、明るい物体が空に見え、地元の農家ベイリー・フィッシャーの所有地の丘の上に着陸するのを見た。少年たちは、メイ兄弟の母親で美容師のキャスリーン・メイの家に行き、UFOが丘に墜落したと母親に告げた。メイ夫人は地元の少年3人(ニール・ナンリー(14歳)、ロニー・シェーヴァー(10歳)、ウェストバージニア州兵のユージーン・”ジーン”・レモン(17歳))とともに、フィッシャーの農場に行き子供たちの見た物体のある場所へと向かった。

メイ夫人の家から4分の1マイル(400m)ばかり進んだところが丘の頂上であった。ここでメイ夫人と少年たちは、右手50フィート(15m)ほどの場所に、直径約10フィート(3.05m)の火の玉のような物体が燃えるように輝いているのを見た、といわれている。さらに彼らは目や鼻を焼くような刺激臭のある霧が漂うことに気づいた。

このとき、レモンは物体の左手上方、大きな樫の木の下に二つの小さな光が輝いているのに気づいた。彼が光の方向に懐中電灯を向けたところ、大きな生物がその全貌を現した。10フィートの高さの生物はシューッと音を立て、少年たちに向かい浮上しながら近づいてきた。一行はパニックになって逃げ出し、丘を駆け下りた。

一行はメイ夫人の家に逃げ、保安官のロバート・カーと地元紙ブラクストン・デモクラットの共同社主A.リー・スチュワートに電話した。スチュワートは目撃した少年たちにインタビューを行い、その後夜遅く、年長のレモンとともにモンスターを見た場所へ行ってみた。彼は「胸の悪くなるような、焼けつくような、金属のにおいがまだ立ち込めていた」と報じている。カー保安官とロング副保安官は別々に一帯を捜査したが、何にも出会わなかったと報告している。

翌朝早く、リー・スチュワートはもう一度モンスターの出た丘へ向かい、泥の中に二本の轍と黒い液体の跡を発見した。彼はこの丘にこの一年間車両が立ち入ることがなかったことから、これらを空飛ぶ円盤の着陸の証拠と報じた。しかし後に、この轍は地元民のマックス・ロッカードの乗る1942年型シボレー・ピックアップトラックの車輪の跡であろうという事実が明らかになっている。ロッカードは、朝にスチュワートが丘に入る数時間前にモンスターを探しに丘に車で乗り込んでいたのである。


さて、事件の考察ですが、光球は隕石、モンスターはメンフクロウの誤認、気分が悪くなる臭いは現場の草を踏んだため、という説が唱えられています。よくある一般的な説明ですね(笑)。

オカルトファンの立場から、私は次のように考えます。(普通の説明じゃ面白くないでしょ。)

第二次世界大戦後、アメリカはペーパークリップ作戦でドイツの科学者を大量にアメリカ本土に移住させます。ドイツ人科学者たちは各地の軍事基地、研究機関に振り分けられ、主として航空機やロケットの開発を行います。

この中で、ドイツ第三帝国由来の技術で開発したUFOの試験飛行も盛んに行われました。有名なところでは1947年6月24日の「ケネスアーノルド事件」、1947年6月14日の「ロズウエル事件」、1948年1月8日の「マンテル大尉事件」などが挙げられます。アメリカでUFO目撃事件が続く中、1965年12月9日には釣鐘型UFOが墜落したケックスバーグ事件が起こります。

私はこれらの事件は、アメリカに移住したドイツ人技術者(科学者)により製造されたUFOが、試験飛行中に目撃されたり、墜落したものと考えています。長年オカルトファンを続けているうちに、UFOは宇宙人の乗り物であるとか、地球内部の空洞から来たという説はどうしても信じられなくなりました。

その間の1952年にフラットウッズ事件が起こりました。墜落したUFOは円盤型のハウニブやヴリルではなく、1965年にケックスバーグに墜落した機体と同様の、釣鐘型のディグロッケ "DIE GLOCKE" だったのではないでしょうか。


左側は2002年にフラットウッズ事件50周年を記念して目撃者の情報から新たに書き起こしたイラスト、右側はドイツのベル型UFO ディグロッケのイメージCGです。良く似ていると思いませんか?

ディグロッケ "DIE GLOCKE" は使用中に強力な放射線を放ち、他の電磁波、未知のフィールド効果を伴って動作します。様々な種類の植物や動物を含めたテストでは、動作中のフィールド効果に曝された数分から数時間足らずで、それら全てが通常の腐敗ではない黒いドロドロした物質に分解したそうです。また、近くで放射線を浴びた技術者達は、口に金属の味を感じたと報告しています。

ディグロッケ "DIE GLOCKE"とフラットウッズモンスターの共通点は以下のものが挙げられます。

「装置に近寄りすぎると生物が死亡する。」
ディグロッケは最初に動作した時に数名の科学者が死亡、フラットウッズ事件では目撃者のひとりユージン・レモンが連れてきた犬が先頭で駆け出し、怪物に一番近づきましたが、事件の2日後に死んでいます。

「金属臭がする。」
ディグロッケは作動中に口に金属の味を感じ、フラットウッズ事件では付近に金属臭がしたとされています。
 
「生物が黒いドロドロした物質になる。」
フラットウッズ事件では「シボレーのオイル」とされる黒いドロドロした物質が現場から発見されています。

「近くにいると気分が悪くなる。」
ディグロッケは作動中に未知の放射線が発生し生物に影響を与えました。フラットウッズ事件では目撃者の健康被害が報告されています。

「高さが3m」
フラットウッズ・モンスター、ディグロッケ、ケックスバーグUFOとも高さ10フィート(3m)の円錐形(釣鐘型)です。いずれの物体も情報により若干大きさが異なりますが、いずれも3.5~4mの範囲には収まっています。

フラットウッズ・モンスターとディグロッケは一致する点が多く、1965年にベル型UFOが墜落したケックスバーグは隣のペンシルベニア州にあります。

フラットウッズ・モンスターとディグロッケに、これだけ一致点があるとは思いませんでした。

フラットウッズ・モンスターの正体について、説得力のある仮説はこれまでに見たことはありません。この記事は面白い仮説になったと思います。ちなみに英語でも、フラットウッズモンスターの正体が釣鐘型UFOディグロッケだという説は見当たりませんでした。この記事をムーに投稿しようかなw

【追記】
2012年8月21日~24日にかけて南米の光る昆虫が一斉にニュースになりました。これが、またフラットウッズ・モンスターにそっくりの外見です。面白いので画像を掲載します。自然は本当に不思議です。

※ルキホルメティカ・ルケ(和名なし、学名の音読み) Lucihormetica luckae。エクアドルの活火山周辺に生息する発光する昆虫。

多数ニュースになっています。
ナショナルジオグラフィック  discovermagazine dailymail Wiki(英語のみ)

【関連記事】
ナチスのベル型UFO : NAZI BELL "DIE GLOCKE"

【関連リンク】
フラットウッズ・モンスター - Wikipedia 日本語wiki。英文に比べ遜色有りません。
Flatwoods monster - Wikipedia 英文wiki。日本語にない情報も少しですが書かれています。
フラットウッズ・モンスター公式サイト 
The Flatwoods, Braxton County Monster, 1952 フラットウッズ事件を簡潔にまとめています。

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posted by 桜 真太郎 at 23:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | UFO
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