2012年12月05日

ありえへん∞世界 ありえへん幻グルメ! 幻の黄金ガニ・巨大ミルキー牡蠣・黄金いくら

2012年12月4日(火)19:54〜20:54 テレビ東京系で放送された、「ありえへん∞世界」を見ました。

「ありえへん∞世界」は毎回楽しみに見ていますが、深海不思議生物と巨大生物が出てきましたので調べてみました。

幻グルメのコーナーで紹介されたのが、幻の黄金ガニ、巨大ミルキー牡蠣でした。

まず、幻の黄金ガニからです。

※幻の黄金ガニ。漁徳水産通販サイトより。買えます。

ズワイガニのオス♂と紅(ベニ)ズワイガニのメス♀から生まれたカニを「黄金ガニ」と言います。1000匹に1匹、10,000匹に1匹しか獲れない、希少なカニとされていますが値段はフツーです。通販でも普通に売っていました。

※市場で販売されている黄金ガニ。値段は普通です。画像引用元:Port Below

ズワイガニも美味しい深海生物ですが、ベニズワイガニはより深いところで漁獲される、ホントの美味しい深海生物です。漁獲量が多く価格も安価で、普通に食べられているため、普段はあまり気にしていませんが、深海の美味しい生物の代表格です。
 
左:活ズワイガニ(松葉ガニ )。生体の色は青みがかった褐色です。約1kgのお値段15,750円。
右:活ベニズワイガニ(紅ズワイガニ)。茹でる前から真っ赤です。こちらは5kgで6,500円。
※画像クリックでAmazonに飛びます。価格の確認はそちらでどうぞ。

ズワイガニでもブランドガニである、松葉ガニは極端に高価ですが、漁獲量の多いベニズワイガニはかなり安価です。

ズワイガニと紅ズワイガニのハーフである「黄金ガニ」は、その中でも漁獲量が少ない希少性があるカニ、ということのようです。ただ値段は普通のズワイガニより若干安いくらいの値段です。

番組では紅ズワイガニの甘みと、ズワイガニのボリューム感(身がぎっしり詰まっている。)、両方の良いところを併せ持つカニだ、と紹介していました。値段も高くないので、通販で購入して味見してみるのも面白いかもしれません。

次に巨大ミルキー牡蠣です。

カキの本場、北海道厚岸(あっけし)産のカキでした。

普通と違うのはシングルシード法といい、稚貝の時からカキを一粒づつに分け、それを網に入れて養殖するというところです。厚岸ではこの牡蠣を「カキえもん」というブランド名で販売していました。


※ブランド牡蠣「カキえもん」 厚岸漁業協同組合公式サイトより。

一般的なカキの養殖法は、「垂下式養殖」と言い、ホタテの殻に種カキを付け、それを海に吊るして養殖するという方法です。これは昭和初期に日本で開発された画期的な養殖法で、それまでの波打ち際に杭を打って養殖したり、棚を組んで養殖する方法と比べ、段違いに成長が早く収量が多い養殖方法です。台湾のブログに昔ながらの養殖方法を撮影した写真がありました。のんびりしたものです。

垂下式養殖法は伊勢志摩の超有名ブランドかき「的矢かき」を出荷する、佐藤養殖場の佐藤忠勇氏が開発したという説が一般的ですが、異説も多く、宮城県の牡蠣王、宮城新昌氏が開発したという説、1923年に神奈川県で開発されたとする説などがあります。

※垂下式養殖の水中写真。牡蠣王伝説 垂下式養殖方法より。

画像を見て判るように、ホタテの殻につけた稚貝をロープに一定間隔にくくりつけ、水中に下ろすという養殖法です。これによりカキは24時間エサ(プランクトン)を食べることができ、引き潮の時にはエサを食べることができない、波打ち際の養殖と比較して早く成長します。

ただし、この養殖方法にはカキが密集してしまい、十分にエサ(プランクトン)を取れないカキの成長が遅い、歩留まりが悪い場合がある、などの問題がありました。もちろん、各産地でそれを防止する優れたノウハウがあることは言うまでもありません。
 
左:垂下式養殖のカキ。 右:シングルシード養殖のカキ。 きたグルメより。

シングルシード法は、一粒づつのカキを網に入れ海の中で吊るし余裕を持ったスペースで育てるので、カキが十分にエサ(プランクトン)を取ることができ、大きく、身もふっくらと育つのが特徴です。

これは、各地でブランド牡蠣の養殖に使われています。有名なものでは広島県のかき小町などが挙げられます。

番組では、このシングルシード法の収穫し忘れた6年物のカキを巨大ミルキー牡蠣として紹介していました。世界で30個しかない、というのは、その網に入っている、収穫し忘れた牡蠣の数が30個ということなのでしょう。

しかし、天然岩牡蠣の10年物、20年物のインパクトには遠く及びません。

※大洗産の巨大イワガキ。大洗観光協会 よかっぺ大洗より。


※三重県鷲尾巨大岩牡蠣 築地網伍より。通販で購入もできます。

イワガキは日本では本州、四国、九州で普通に見られます。普通のカキと異なり、夏が旬なのもうれしいところです。マガキに比べてミルキー感があり、味が濃厚なのが特徴です。「巨大ミルキー牡蠣」といえば、巨大イワガキの方がより当てはまるのではないでしょうか。

私は夏に居酒屋に行ったときはイワガキがあれば必ず頼みます。普通サイズが1個で800円〜1,000円位が相場かな? 良心的な居酒屋なら、この巨大サイズの岩牡蠣は1個2,500円〜3,000円程度で食べることができます。

幻の黄金ガニ、巨大ミルキー牡蠣、両方とも興味深い素材でしたが、今一つインパクトに欠けていたのが残念です。私は黄金カニはオオエンコウガニ、巨大カキは10年物の巨大イワガキかと思って見たら違いました。オオエンコウガニと巨大イワガキの方がインパクトあると思いますが…。

ただ、黄金ガニ、カキえもん共にいずれも今が旬の食材で、お正月やクリスマス用に購入できることを狙っていたのかも知れません。

※希少なオオエンコウガニ。こちらも黄金色の美しいカニです。おいしい深海生物 Top10より。

それより、以前の放送で紹介された「黄金いくら」の方が興味深いものでした。

「黄金いくら」とはイワナ(岩魚)の卵から作ったいくらです。調べたら簡単に見つかりました。


通販サイトの黄金いくら。50g二瓶3,885円で購入できます。

こがね色で本当に美しいいくらです。イワナだけでなくアマゴ(天魚)やヤマメ(山女)の卵も黄金いくらとして販売されています。

※黄金いくらの採卵シーン。

ただ、黄金いくらは出荷が11月下旬までで、ほとんどの通販サイトでは品切れです。早くも2013年秋の予約を受け付けているところもあります。

【関連記事】
おいしい深海生物 Top10

【関連リンク】
発見!幻の黄金ガニはもはや「富裕層」スーパーリッチな人の食材か? 「ランプの宿」のブログ。黄金カニの詳細な解説。
的矢かき - Wikipedia 佐藤養殖場と的矢カキの概説。
北海道の漁業図鑑=カキ人工種苗生産(シングルシード) シングルシード法の解説。カキ養殖全般はこちら
広島かき_筏式垂下法_広島市水産振興センター カキ垂下式養殖法の解説。図版がわかりやすい。

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posted by 桜 真太郎 at 23:01 | Comment(0) | まめ知識
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