
※パンダ茶の茶園で「パンダの茶道」のパフォーマンス。
世界一高価なお茶、大紅袍の記事を書くためにGoogleで "most expensive tea" を検索していたら、3つのお茶が出てきました。
最高値はもちろん中国、武夷山の岩茶、大紅袍ですが、通常の高価なお茶の値段(100g 数万円)を超えるお茶が2つ出てきました。
ひとつは2012年の初めに各メディアで一斉に報道されたパンダ茶です。

※2012年3月に売り出されたパンダ茶の容器。

※茶葉と小分けのパック。

※パンダのふんを茶畑に施肥しています。
中国四川省のベンチャー起業家がパンダセンターよりふんを譲り受け、それを肥料にお茶を育てたというものです。
この起業家は次のように主張しています。
お茶には抗がん作用がある。
竹にも抗がん作用がある。
抗がん作用のある竹をパンダは食べている。パンダは栄養の30%しか吸収しないので成分の70%はふんに残っている。
抗がん作用のある竹の肥料(パンダのふん)でお茶を育てたのだから、抗がん作用が強化されたお茶になっているはずだ。
これは中国の報道でも科学的な根拠がないと疑問視されていますが、この企業家は大まじめで高価なお茶として販売しています。
価格は1斤(500g)が22万人民元。2012年12月31日のレート(1人民元=13.685円)で計算すると3,010,700円。301万円です。100gあたり約60万円になります。
ただし、この値段はベンチャー企業家の言い値なので、この価格で実際に売れているのかは不明です。
各メディアの報道はこちら。
世界で最も高価な「パンダ茶」発売、独自の“茶道”も披露 サーチナ
パンダの「ふん」で世界一高価な茶を、中国起業家の挑戦 AFPBB News
パンダの糞で栽培した「パンダ茶」 1キロ44万元 中国国際放送局
ここで紹介したいのは、もう一つの高価なお茶、蟲糞茶(虫糞茶) "Bug Shit Tea"です。

※台湾の茶園で蟲糞茶を作る蛾の幼虫。

※1992年に採れた20年物の台湾産、蟲糞茶。
このお茶は、1700年代に乾隆帝に献上されていた貴重なお茶であるという言い伝えがあります。当時は同じ重さの金と同等の価値があると言われていたそうです。
検索上位に台湾の茶店の記事が見つかり、Youtubeでその店を訪問している様子もありました。
台湾の農家が高山にある茶園で、ピンセットを使用し、一粒づつふんを拾い集めたお茶ということです。1992年物が300gの1瓶だけあり、価格は1.7gで$170です。$1=86円で換算すると14,110円、100gあたり約86万円になります。
1.7gで1万4千円。これで3杯のお茶を淹れることができます。高いと感じるか、それほどでもないと感じるか、どちらでしょうか。

※お茶を入れた様子。濃い赤色です。

※1992年物、1.7gの包装パッケージ。これで3人分のお茶が入れられます。
※台北の茶店 "酔心我茶" でBug Shit Teaを実飲!
高価なお茶は色々とあるものです。
これで検索で出てくる、世界で最も高価なお茶、3種類をまとめました。
日本人なら毎日飲んでいるお茶についても知らないことは多いものです。初めて知ることも多く、楽しいまとめとなりました。
【関連記事】
世界一、高価なお茶 中国 武夷岩茶 大紅袍
【関連リンク】
虫糞茶 - Wikipedia 日本語だけwikiがありました。
Tearroir.com 台湾の茶店Tearroirのウェブサイト。
Bug Shit Tea Insect Feces Tea Buy Online 上記店舗の蟲糞茶販売ページ。まだ買えます。
Tearroir - The Most Expensive Tea in the World- Bug Shit Tea Bug Shit Teaの実飲記。
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また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
いつも見に来ていただきありがとうございます。
お茶の記事2本はかなり頑張って書きました。
また良い記事を書きますので見に来てください。