
※タイの水象のイメージCG。飼育が困難なので生体の写真はありません。

※展示されている水象のミイラ。
2007年頃、タイの水象というUMAが話題になりました。
一生を水中で過ごし、手のひらに乗るサイズの象という謎の生物です。
ムーにもホットプレスだったかな?、写真と簡単な解説が載った記憶がありますが、その後の情報がありません。先日、メテペック・モンスターの記事を書く際に、色々調べていたら、水象の画像が出てきました。
そこで、気になったので「水象」「水ゾウ」を調べてみました。例により日本語サイトには情報がありませんでしたが、英語ではすぐに見つかりました。
タイ語ではwikiもありましたが、きちんとした翻訳が難しいので、英文で一番良いと思われる解説をしたサイトを翻訳してみました。
以下のテキスト(文章)はSwampFire Paranormal - Thai Water Elephantの翻訳(全訳)です。
タイでは水象の伝説は次のように言われている。タイの高山にある水路、密林に隠されている濁流に泳ぎながら一生を過ごす小さなゾウの群れが存在する。
水象は体高が1インチ(2.54cm)を超えることは無く、致命的な猛毒の牙を持っている。この牙は水象が死んだ後でも長い間、人間を殺すのに十分な毒を持っていると言われてる。
経験を積んだハンターだけが、超小型象の鼻が水面に出ているところを忍び寄ることができる。
これらのミニ象の水路を横切る、不用心な旅行者は多くの場合、象の毒牙により死んでしまう。したがって、水象が野生に住んでいることを伝えるものはいないのである。

※ガンガラーム寺院の壁画に描かれた、タイの水象。
さらに、小さな象は捕獲した状態で生かしておくことが非常に困難なことで有名であり、通常は捕獲後数時間、あるいは数日以内に死亡する。
しかし、ごくまれに、地域のビルマ人交易商、あるいはタイの市場から、出所が不明瞭な水象のミイラが人の手に渡ることがある。
この珍しい生き物の標本が最後に確認されたのは2003年、ターク県のメー・ソート地区で存在が確認されている。ターク県に住む地元の人々は、水象は超自然的な力を授けられ、世界で最も希少な生き物の一つであると信じている。
サラ・チュアイヌ、50歳のゾウ使いは、彼が幼い頃に両親から聞いた話がある。荒れ狂って走る象がいたが、水象の牙を運ぶ人を傷つけることはなかった。死んでも猛毒のある牙を持つ水象を運ぶことができるのは、極めて有能な象使いだけであると。
メー・ソート地区のPha Woh病院の科学者および研究者は、これらの種に属するのタイの水象の死骸を詳細に検査した。
小さな水象のミイラのX線写真は、この小さな動物が標準サイズの象と似ている骨格を持っていることを証明した。
この極端に希少なタイの伝説となっている水象は、伝えられるところによれば、約78,000ドルに相当する300万バーツで売買されたそうである。
※2007年のドルのレートは約120円。日本円に換算すると水象の売買価格は936万円。
翻訳ここまで。
以下、日本語サイトにはない、水象の画像を紹介します。

※水象のCG、別カット。海にもいるのかな?

※展示されている水象。

※水象は信仰の対象にもなっているのでしょうか。手を合わせています。

※英文サイトにあった水象のミイラ。

※ミイラの分析。レントゲン写真には象とそっくりな骨格が写っています。

※水象を調査した際の写真。大きさは本当に小さい象です。

※調査された水象ミイラの別カット。

※タイのオークションサイトで水象のミイラ2体を販売しています。価格は要問合せ。
さて、水象は本当に存在するのでしょうか?
仏教への信仰の篤いタイでは水象も古くから信仰の対象になっているようで、壁画や彫刻、絵画などが数多く見ることができます。
しかし、タイは経済発展著しい、アジアの新興国でもあり、迷信にとらわれているわけではありません。タイ語のWiki、分析したサイトではいずれも、複数の動物の部品を組み合わせた作り物であると結論付けています。
ただ、検査されたミイラが作り物だからと言って、本当に水象が存在しないということにはなりません。ダイオウイカも21世紀になるまで生きた姿がまったく目撃されず、海岸に打ち上げられた死んだ姿でしか知られていませんでした。
猛毒の牙を持つ、小型の象型UMA水象。タイの高山に流れる渓流、あるいは密林の奥の水路で、ひっそりと小さな群れが生息しているのかも知れません。夢のあるUMAだと思います。
お正月にふさわしい、吉祥を表す象の記事で、新年のご挨拶とさせていただきます。
【関連リンク】
水象 "Water Elephant" - Wikipedeia タイ語の水象のWiki。Wikiはタイ語だけ。ここでも水象のミイラは複数の動物を合成した作り物としています。
タイ ウドン市の観光サイト 2003年に見つかった水象が展示されています。高画質画像あり。
水象ミイラの調査結果報告 複数の動物を組み合わせた作り物だと結論しています。
タイの国境付近で発見された水象 水象の発見を報道するタイのニュース。
スポンサードリンク
私は2020年現在65才になりますが、まだ子供の頃に祖父よりこの水ゾウの話を聞いていました。
祖父は若い頃に日本郵船に乗務して世界を回ってこのゾウを土産に買えと売りに来た話をしていた記憶があります。
その後私も成長し祖父も他界しすっかり忘れていました。
調べてもまったく手がかりが無いので、諦めていたのですが
この記事に出会えてうれしく思いました。
アフリカからインドってジュゴンの棲息地と重なるしそれがセイウチやイッカクと混同されたんだろうよ。
エレファントノーズフィッシュや泳いでるインドゾウを誤認しただけだろう。