
2010年ころ、話題になったウェブ・ボット予言について簡単にまとめてみました。日本語サイトはソースがどこかわからないコピペばかりで、新しい情報がほとんどないので、2013年の新しい予言も翻訳してみました。
日本語のwikiはありませんが、英語にはWeb Botのwikiがありましたので、翻訳してみました。一部加筆しています。
ウェブ・ボット"Web Bot"は インターネットボット "Internet Bot "の一種のプログラムです。開発者はインターネット上に登録されたキーワードを追跡することによって将来の事象を予測することが可能であると主張しています。
インターネットボットとはGoogleがウェブサイトを検索できるように、サイトを巡回して目次をつけるクローラーのようなプログラムと考えるとわかりやすいかも知れません。
もともとは、株式市場の動向を予測するために、1990年代後半に開発されました。ウェブボットプロジェクトの生みの親、クリフ・ハイは、仲間のジョージ・ユーアとともに、その技術やアルゴリズムを秘密にしたまま、ウェブサイト経由で予測を販売しています。
価格は1月分の予測が30ドル、現在のレートで約3,000円です。PAYPALでの支払いも可能です。
インターネットボットはニュース記事、ブログ、フォーラム(掲示板)、およびチャットなどの書き込みをモニターします。設定された辞書内の単語は、期間、インパクト、即時性、強度、その他の感情を量的に計測するための数値が割り当てられます。
辞書は動的に変化し、情緒や緊張の変化、および人間がどのようにインターネットを使用して、それらの変更を通信し、コミュニケーションをするかによって変わります。
2008年の時点で、辞書には約30万のキーワードがあり、インターネット上のキーワードと情緒的な文章を加えコンピュータで予測を行いました。
しかし、予測の多くは曖昧であり、多くの人は疑似科学がせいぜいであると思っています。
ウェブボットの予言が的中したと主張してるものにはつぎのようなものが挙げられます。
また、予測を行ったのに外れたものとしては以下が挙げられます。
以上、wikiの翻訳に一部加筆です。
wikiの本文は簡単なまとめですが、議論は活発に交わされていて、ノート(talk)には様々な意見が書かれています。そこでも、Web Botは疑似科学である、という意見が多いようです。
さて、有料サイトなので公式の2013年の予言は見ることができませんが、Youtubeにまとめが上がっていましたので翻訳してみました。
※2013年のウェブ・ボット予言
〇予言1:2013年5月 Data Gap(データ・ギャップ)
世界の多くの地域において、インターネット上で大規模なデータ消失が発生する。海岸沿いで発生する地球規模の出来事 "Global Coastal Event"が原因かもしれない。
〇予言2:大規模な海岸沿いの出来事(Global Coastal Event:GCE)
太平洋プレートに大規模な地殻変動があり、大津波が沿岸の国を襲う。米国西海岸、チリ、ペルー、オーストラリア、インド、マレーシア、日本、アラスカなど。その影響で数か月から2年以内に世界中の海岸で同じことが起こるかもしれない。
〇予言3:ドル崩壊
経済恐慌によるアメリカドルの完全な崩壊、大規模な海岸沿いの出来事による大量の難民の発生。
〇予言4:2013年中頃、アメリカでハイパー・インフレーションが発生
アメリカドルはもはや世界の覇者ではない。外国の複数の戦争によりアメリカが悪者になることも含めて、大英帝国やソビエト連邦がそうであったように超大国ではなくなる。アメリカドルは世界の標準通貨ではなくなる。
センセーショナルな予言ですが、どれも当たりそうにはありませんね。
英文サイトを見ても、ウェブ・ボット予言は疑似科学であり、正確な予測を行うことはできないという意見が多いようです。ただ、人々の感情や雰囲気を知ることが重要な手掛かりとなる、投資家には参考になる部分があるのかも知れません。
簡単ですが、結構良いまとめになりました。
【関連リンク】
Web Bot - Wikipedia ウェブ・ボットの解説。英語。
HalfPastHuman ウェブ・ボット公式サイト。当月分の結果を見るのには30ドル必要です。
Webbot Predictions for 2013 - YouTube 2013年のウェブ・ボット予言をまとめています。
web-bot 詳細な解説。良い内容なのであとで記事に加筆します。
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