2013年11月14日

クルマエビ、芝エビ、ブラックタイガー、バナメイエビの違いについて

クルマエビ、芝エビ、ブラックタイガー、バナメイエビの違いについて

2013年10月から11月にかけて、有名ホテルなどで食品の誤表示が相次いで発表されました。特に目立ったのがエビ類の誤表示です。

ブラックタイガーをクルマエビ、バナメイエビを芝エビなどと表示していたという発表がありました。我が家の近所の中華料理店でも芝エビのチリソースが小エビのチリソースに、クルマエビが大海老に変更になりました(笑)。食品偽装問題は街の中華料理屋さんにも影響を及ぼしています。

個人的には天ぷらなど、素材の味が料理の味に直結するような店ならともかく、中華、洋食で大きめのエビをクルマエビ、小さめのエビを芝エビと表示することにそれほど違和感は感じませんが、一流ホテルであれば問題となるのでしょう。

しかし、この誤表示問題、原価が安いものを高いものに誤表示をしても、逆が無いのが面白いところです。

せっかくの機会なので、備忘録を兼ねてクルマエビの仲間の違いを調べてみました。

クルマエビ 学名:Marsupenaeus japonicus

※水揚げされたクルマエビ。


※海底を歩くクルマエビ。

言わずと知れたエビの王様。値段も高く最も美味しいエビです。刺身、天ぷら、塩焼き、フライ、塩ゆで、どんな調理でも美味しくいただくことが出来ます。英名はJapanese tiger prawn、Kuruma prawn。日本語または日本由来の名前がついています。

大きいものは30cm近くにもなりますが、良く食べられているのは15cm〜20cm前後でしょうか。小さめのものを巻(マキ)、才巻(サイマキ)海老と呼び、天ぷら屋ではこの名称を良く見かけます。

クルマエビは死ぬと傷みが早いので、通常は活けかおがくずに詰めて生かした状態で流通しています。

また養殖技術が難しく、生産に時間もかかるため値段がなかなか下がりません。生きたクルマエビの通販での価格は500g(15〜18本)で5,500〜7,500円くらいです。



ブラックタイガー(ウシエビ) 学名:Penaeus monodon

※養殖池のブラックタイガー。

食用として最も普通に食べられているクルマエビ科のエビ。色が黒いことからブラックタイガーと呼ばれて流通しています。スーパーでは冷凍で売っていますが、解凍されて売っていることも多い。天ぷら、エビフライ、エビチリなど、どれも美味しいエビです。

タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナムなどで養殖されているものが日本に輸入されています。このエビはクルマエビと同じく底生で砂底に住むため、一定面積で養殖できる量が限られているため、同じ面積で大量に養殖できる遊泳性のバナメイエビの方が最近では流通量が増えています。

ブラックタイガー、和名:ウシエビは東南アジアに広く分布していますが、日本でも東京湾以南に生息しています。普段、我々が目にするブラックタイガーは汽水域(淡水と海水の混じった場所)で養殖されている、色の黒いエビですが、実はこれは幼体です。生後40日から3か月で出荷されているものが市場に流通していますが、成体は海に生息しています。英名では名前が変わり、黒い幼体をBlack tiger prawn、海で獲れる大きな成体をGiant tiger prawnと呼んでいます。色も黒ではなく赤くなっています。

※ウシエビの成体。英名はジャイアントタイガーに変わります。

国産の天然ウシエビは希少でほとんど流通していませんので、漁港近くの魚屋などで見つけたらラッキーですね。

通販では冷凍の無頭が500gで1,650円、スーパーでは大きさにより値段が異なりますが10匹入りが600円〜1,200円程度でしょうか。



芝エビ(シバエビ) 学名:Metapenaeus joyneri

かつて、東京・芝浦で多く漁獲されたことから、芝エビ(芝海老)の名がついた江戸前の代表的なクルマエビ科のエビです。クルマエビより小さく成体の大きさは10cm〜15cm。体型も細くなっています。

現在、東京湾では、埋め立てや汚染、乱獲などでほとんど漁獲されなくなっていますが、三河湾、有明海などでは多く漁獲されており、魚屋では普通に見ることができます。佐賀県ではマエビと呼ばれ良く消費されています。値段も通販で500gで1,000円、ザル一盛り400円程度で、それほど高いものではありません。

殻ごと唐揚げ、塩ゆでにしても美味しいし、殻をむいてかき揚げにすれば江戸前の本物の小エビのかき揚げになります。もちろんエビチリにしても美味しくいただけます。剥いた後の頭は揚げても良いし、塩焼きや味噌汁に入れても美味しくいただけます。



バナメイエビ 学名:Litopenaeus vannamei

2006年頃から日本でも見かけるようになりました。芝エビに偽装されたクルマエビ科のエビ。写真を見ても芝エビとよく似ています。

東太平洋が原産で南米では重要な水産物です。1990年代に養殖方法が確立されると、淡水でも養殖でき、遊泳性で同一面積ではブラックタイガーより高密度で養殖できること、ウイルス性の病気に強いことから世界中で養殖されるようになりました。

体長は最大で23cm。英名はWhite leg shrimp、Pacific white shrimp。クルマエビ科のエビなので天ぷら、フライ、塩焼き、エビチリなど、何にでも使えます。

通販では300gで680円、1kgで2,600円程度。むき海老としての流通が多いようです。



大正エビ(タイショウエビ・コウライエビ) 学名:Fenneropenaeus chinensis

大正時代に黄海、東シナ海などで多く漁獲されるようになったエビ。体長は20〜25cm程度。漁獲量が多く、クルマエビに比べると値段が安い。

冷凍で色が白い大きめのエビ。私は海老フライを作るときに良く買います。大きめの天然エビで美味しい。

英名はChinese white shrimp、Fleshy prawn。標準和名はコウライエビというそうです。私はこの記事を書いて調べるまで知りませんでした。当時は商品名が複数あったため、主な水産会社が協議して「タイショウエビ」の商品名となったということです。


とりあえず、自分の備忘録を兼ねてクルマエビの仲間を一覧でまとめてみました。知らないことも多く勉強になりました(笑)。

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posted by 桜 真太郎 at 23:54 | Comment(0) | まめ知識
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