
Discovery Channel 怪しい伝説:月面着陸の嘘ホント 2011/06/04 (土) 23:00〜00:00
HV制作/人類の偉業のひとつ月面着陸。全世界で放映された映像は、巨大なPRでNASAによるねつ造だったのか。陰謀説は山ほどあるが、それを検証して確かめた人は誰もいない。それなら伝説バスターズの出番だ。アダムとジェイミーが最初に注目したのは、月面着陸を撮影した写真だった。有名な2枚の写真からわかることとは。そして、彼らは当時の映像に疑いの目を向け、スタジオで撮影したもフィルムの速度を落としたのではないかと考えた。
おなじみ、月着陸捏造説を検証。
以下の6つの懐疑派が主張する疑問点を検証し、全てBUSTERしました。
1.月面の写真の影が2方向に延びているのはスタジオ撮影で光源が2つあるから。
2.着陸船の日陰の宇宙飛行士が明るく写っているのはスタジオ撮影だったから。
3.真空の月面で旗がたなびくはずがない。
4.宇宙飛行士が月面を歩く映像は地球のスタジオで撮影された。
撮影方法は@ケーブル吊り下げ A2倍速で撮影、通常速度で再生
5.水分のない月で足跡がくっきりと残るはずがない。
6.アポロ15号が月に残してきたレーザー反射鏡は観測実績がほとんどない。
以下に簡単に検証方法を記載していきます。
1.月面の写真の影が2方向に延びているのはスタジオ撮影で光源が2つあるから。
各種サイトで検証されている通り、平面であれば影は平行になりますが、
斜面では影の方向は変わります。
番組ではミニチュアセットを作って写真撮影、光源が一つで影が2方向に延びている
写真の再現に成功しました。
2.着陸船の日陰の宇宙飛行士が明るく写っているのはスタジオ撮影だったから。
これも定番。ミニチュア撮影で明るく写りました。月の反射率と同じ反射率6%の
土をコンクリートと炭を混ぜ合わせて作成し、ミニチュアの地面に撒いて撮影。
日陰でも明るく写る写真を再現しました。
3.真空の月面で旗がたなびくはずがない。
旗がたなびいているのは空気のある証拠だ!と懐疑派は主張します。
それを検証するためにNASAの真空チェンバーに実験装置を持ち込んで検証。
NASA太っ腹w
空気のある状態と、無い状態でポールを回転させて、旗のたなびき具合を検証しました。
空気のあるときにはポールの回転をとめると空気抵抗で旗はすぐに動きを止めました。
真空状態では空気抵抗がないため、ポールの回転を止めた後も旗はしばらくたなびいていました。
NASA公開動画の再現に見事成功!
4.宇宙飛行士が月面を歩く映像は地球のスタジオで撮影された。
撮影方法は@ケーブル吊り下げ A2倍速で撮影、通常速度で再生
懐疑派の主張する@Aをスタジオで撮影、NASA公開の画像と比較します。
結構近い画像が撮れたものの、動きに不自然さが残り、再現にはいたりません。
そこで無重力、低重力を航空機の放物線落下で再現するサービスを行っているZERO-G Corp.
の「重力削減航空機」に乗り込み1/6の重力を再現して、撮影しました。
見事NASA公開の動画と同じ動きを再現しました。
これは見事でした。まさに百聞は一見にしかず、という映像でした。
5.水分のない月で足跡がくっきりと残るはずがない。
地球の砂で実験。
懐疑派の主張通り、水分のある砂では足跡がはっきりと残り、乾燥した砂でははっきり
残りませんでした。
しかし、月面の砂と地球の砂には相違があることを知っていますか?
地球の砂は風や波の影響で角がとれて丸くなっている、しかし、月面には水(液体の水)
も空気もないので 砂は突起がたくさん出ています。
こちらもNASAの真空チェンバーで月の砂を再現した土を宇宙飛行士のブーツで踏んだら、
はっきりとした足跡が残りました。
6.アポロ15号が月に残してきたレーザー反射鏡は観測実績がほとんどない。
ニューメキシコ州にあるアパッチポイント天文台で月にレーザー照射して実験。

実験に協力してくれたのはルセット マクミラン(Russet McMillan)博士。
マクミラン博士はこの天文台の副責任者かな?公式の連絡先でSecondary Contactになっています。
アダムが月着陸懐疑派についてどう思うか聞いたら「I think a crazy.」だってwww
反射鏡のない月の高地と、アポロ15号が設置した反射鏡にレーザーを照射して反射を比較しました。
月の高地からは当然、反射があるわけもなく、無反応。
アポロ15号が残してきた反射鏡にレーザー照射したら見事にレーザーが跳ね返ってきて、
時間、距離の観測に成功!
普段、我々がプレゼンなどで使用するレーザーポインターは10mw(10ミリワット)程度の出力ですが、月までレーザーを届かせるのには大出力が必要で、この天文台のレーザー出力は、 なんと1GW(1ギガワット)。これだけの大出力レーザーを備えた天文台は世界で数か所しかなということです。
また、1GWのレーザーを反射鏡に照射しても返ってくる光分子は2~3個で観測も難しい ということでした。
ちなみレーザーは「グリーンレーザー」を使用していました。
以下の写真は番組とは別の時の観測の様子です。

アパッチポイント天文台から月に向けてレーザーを照射している様子。

これが1GWのレーザー発生装置。すごいですね。
たけしの番組「こうして世界はだまされた」がドヤ顔で「レーザー観測に成功している実績は
ほとんどない」なんて言っていましたが、見事に反証されてしまいました・・・。
本国での放送は2008年8月27日。
番組公式のハイライト映像はこちら。
Discovery Channel Videos:Mythbusters: Moon Hoax.
You Tubeのミラー(公式)
Youtubeに日本語版が4分割で全編うpされていました。
アポロ月面着陸「捏造説」に反論実験 1/4
アポロ月面着陸「捏造説」に反論実験 2/4
アポロ月面着陸「捏造説」に反論実験 3/4
アポロ月面着陸「捏造説」に反論実験 4/4
英語版「mythbusters moon hoax」検索結果。
Google動画検索結果:mythbusters moon hoax
You Tube検索結果:mythbusters moon hoax
または英文のWikipediaに写真付きで解説されていますのでこちらもどうぞ。
怪しい伝説2008シーズン Episode 104 ? "NASA Moon Landing"
【関連記事】
アポロ月着陸探査の痕跡を撮影した画像公開 − NASA
【関連書籍】
人類の月面着陸は無かったろう論
人類の月面着陸はあったんだ論―と学会レポート
【関連リンク】
Discovery Channel ディスカバリーチャンネル 日本語公式サイト
Discovery Channel 怪しい伝説(日本語)公式サイト
MythBusters Discovery Channel 怪しい伝説英語公式サイト
アパッチポイント天文台-Wikipedia アパッチポイント天文台の解説。英文のみ。
アパッチポイント天文台月レーザー観測 英文Wiki。月へのレーザー照射に関する解説。
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