2013年04月14日

ウェブ・ボット予言 2013年 "Web Bot Predictions 2013"



2010年ころ、話題になったウェブ・ボット予言について簡単にまとめてみました。日本語サイトはソースがどこかわからないコピペばかりで、新しい情報がほとんどないので、2013年の新しい予言も翻訳してみました。

日本語のwikiはありませんが、英語にはWeb Botのwikiがありましたので、翻訳してみました。一部加筆しています。

ウェブ・ボット"Web Bot"は インターネットボット "Internet Bot "の一種のプログラムです。開発者はインターネット上に登録されたキーワードを追跡することによって将来の事象を予測することが可能であると主張しています。

インターネットボットとはGoogleがウェブサイトを検索できるように、サイトを巡回して目次をつけるクローラーのようなプログラムと考えるとわかりやすいかも知れません。

もともとは、株式市場の動向を予測するために、1990年代後半に開発されました。ウェブボットプロジェクトの生みの親、クリフ・ハイは、仲間のジョージ・ユーアとともに、その技術やアルゴリズムを秘密にしたまま、ウェブサイト経由で予測を販売しています。

価格は1月分の予測が30ドル、現在のレートで約3,000円です。PAYPALでの支払いも可能です。

インターネットボットはニュース記事、ブログ、フォーラム(掲示板)、およびチャットなどの書き込みをモニターします。設定された辞書内の単語は、期間、インパクト、即時性、強度、その他の感情を量的に計測するための数値が割り当てられます。

辞書は動的に変化し、情緒や緊張の変化、および人間がどのようにインターネットを使用して、それらの変更を通信し、コミュニケーションをするかによって変わります。


2008年の時点で、辞書には約30万のキーワードがあり、インターネット上のキーワードと情緒的な文章を加えコンピュータで予測を行いました。

しかし、予測の多くは曖昧であり、多くの人は疑似科学がせいぜいであると思っています。

ウェブボットの予言が的中したと主張してるものにはつぎのようなものが挙げられます。

  • 2003年 北アメリカ大停電

  • 2004年 インド洋地震

  • 2005年 ハリケーン・カトリーナとその被害


  • また、予測を行ったのに外れたものとしては以下が挙げられます。

  • 2008年12月12日にカナダ、太平洋北西部で大規模な地震が発生。

  • 2011年、アメリカドルの完全な崩壊、またはイスラエルによるイランの爆撃。この大規模な危機によりバラク・オバマ政権が倒れる。

  • 2012年12月21日の地球滅亡規模の大災害、地磁気逆転。


  • 以上、wikiの翻訳に一部加筆です。

    wikiの本文は簡単なまとめですが、議論は活発に交わされていて、ノート(talk)には様々な意見が書かれています。そこでも、Web Botは疑似科学である、という意見が多いようです。

    さて、有料サイトなので公式の2013年の予言は見ることができませんが、Youtubeにまとめが上がっていましたので翻訳してみました。

    ※2013年のウェブ・ボット予言

    〇予言1:2013年5月 Data Gap(データ・ギャップ)
    世界の多くの地域において、インターネット上で大規模なデータ消失が発生する。海岸沿いで発生する地球規模の出来事 "Global Coastal Event"が原因かもしれない。

    〇予言2:大規模な海岸沿いの出来事(Global Coastal Event:GCE)
    太平洋プレートに大規模な地殻変動があり、大津波が沿岸の国を襲う。米国西海岸、チリ、ペルー、オーストラリア、インド、マレーシア、日本、アラスカなど。その影響で数か月から2年以内に世界中の海岸で同じことが起こるかもしれない。

    〇予言3:ドル崩壊
    経済恐慌によるアメリカドルの完全な崩壊、大規模な海岸沿いの出来事による大量の難民の発生。

    〇予言4:2013年中頃、アメリカでハイパー・インフレーションが発生
    アメリカドルはもはや世界の覇者ではない。外国の複数の戦争によりアメリカが悪者になることも含めて、大英帝国やソビエト連邦がそうであったように超大国ではなくなる。アメリカドルは世界の標準通貨ではなくなる。

    センセーショナルな予言ですが、どれも当たりそうにはありませんね。

    英文サイトを見ても、ウェブ・ボット予言は疑似科学であり、正確な予測を行うことはできないという意見が多いようです。ただ、人々の感情や雰囲気を知ることが重要な手掛かりとなる、投資家には参考になる部分があるのかも知れません。

    簡単ですが、結構良いまとめになりました。

    【関連リンク】
    Web Bot - Wikipedia ウェブ・ボットの解説。英語。
    HalfPastHuman ウェブ・ボット公式サイト。当月分の結果を見るのには30ドル必要です。
    Webbot Predictions for 2013 - YouTube 2013年のウェブ・ボット予言をまとめています。
    web-bot 詳細な解説。良い内容なのであとで記事に加筆します。

    スポンサードリンク

    posted by 桜 真太郎 at 14:50 | Comment(0) | 最新技術

    2011年08月11日

    空を自由に飛びたいな♪ ウイング・スーツ



    個人用飛行機具を調べていたら、ウイング・スーツが出てきました。

    ムササビのような膜をフライトスーツの脇の下と、股の間に張りパラシュートで着地するまでの間、自由に滑空するフライトギアです。

    この発明により、空中からのスカイダイビングはもちろん、命知らずのベースジャンパー(地上の高い場所から飛び降りてパラシュート降下するスポーツ)たちがさらに危険なジャンプを行うようになりました。


    ベースジャンプと言えば、オカルトファンの視点からいえば、すぐにピン!と来るのは、スカイフィッシュが初めて発見されたメキシコのゴロンドリナス洞窟です。英語ではツバメの洞窟(The Cave of Swallows)、スペイン語ではゴロンドリナス洞窟(Sotano de las Golondrinas )と呼ばれています。縦穴の洞窟で深さは最大で370mもあり、東京タワー(333m)が入ってもまだ余裕があります。洞窟は下に行く程、広がっているのでベースジャンプで壁面にぶつかる心配はまずありません。

    スカイフィッシュはこの洞窟のベースジャンプを撮影した動画に写り話題になりました。

    View Larger Map

    この時も危険な冒険だと思いましたが、このムササビスーツを手に入れた冒険野郎たちはさらに命知らずなジャンプをしています。

    まずは動画をどうぞ。

    ハイライトまとめ


    Wingsuit Basejumping


    このウイングスーツの原型は1997年10月31日に、フランスのスカイダイバー、パトリック・デ・ギャルドン(Patrick de Gayardon)がそれまでのものとは比類のない安全性と性能を持っていたウィングスーツを開発したことによります。ギャルドンは1998年4月13日ハワイでパラシュートコンテナの改良テスト中に事故で亡くなります。

    1998年の初頭、オーストラリアのベースジャンパー、トム・ベジック(Tom Begic)はギャルドンのスーツの写真をもとに、彼自身のアイデアを加えたウイングスーツを制作し、ジャンプを行います。しかし、1999年にロバート・ペニック(Robert Pe?nik) に会いロバートがウイングスーツ製造会社を計画していることを知り、開発を中止します。

    ヤリ・クオスマ(Jari Kuosma) は友人であるロバートとステインと共に、最初のウイングスーツのプロトタイプを作製。パトリック・デ・ギャルドン氏のウイングスーツを元に、3人で試行錯誤し、飛行テスト及び改良を重ね、生産準備に取り掛かります。ヤリは、ヘルシンキ(フィンランド)で、バードマン(BIRDMAN)インターナショナル社を立ち上げ、ロバートも参加。スロベニアの小さなスポーツ衣料品工場にて生産を開始します。

    バードマン社は、世界初の量産型ウイングスーツ、バードマンスーツ(BIRDMAN s.u.i.t.)を発表、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、フランス、イギリス、そしてアメリカへ紹介します。

    ヤリはスカイダイバー達にウイングスーツの使用方法を教えるために「ファースト・フライト・プログラム」を開始。このウイングスーツは英国BBCニュースで特集され、初めてバードマンがメディアに紹介されました。

    ヤリはアメリカでバードマン株式会社(BIRDMAN Inc.)を設立。米国バードマンの営業担当兼代表の“バード・ベイブ No.1”キンバリー・グリフィンと共に、このウイングスーツ、通称“Nylon Crack”(「ナイロン麻薬」=1度飛ぶとやめられなくなるため)をアメリカ中に販売しています。

    バードマン社は安全な製品と、インストラクターのプログラムを作成し、初めて一般のユーザーがウィングスーツを利用できるようになりました。

    以下、バードマン社の歴史は公式サイトをご覧ください。めずらしく日本語サイトです。

    このスーツは現在日本でも購入可能で楽天で売っています。価格はモデルによって異なりますが、約10万円から18万円程度です。

    日本には世界的に有名なジャンパーの伊藤慎一がいます。伊藤氏は複数の世界記録を持つ、世界でも有数のジャンパーです。

    埼玉県で伊藤氏が行う講習の受講が可能です。ただし厳しい条件があります。

    ●受講資格(世界共通)
     ・ ライセンスを持つ現役のスカイダイバー
     ・ 過去18ヶ月以内に最低200回以上のスカイダイビング経験を有する者

    ●参加費用(ヨーロッパ共通)※日本は見つかりませんでした。
     ・打ち合わせと初めてのジャンプ:30? (3248 円 、1ユーロ 108.2897 円で換算 )
     ・コーチング&ビデオ:25?(2709円)+モニタージャンプチケット/ジャンプ1回
     ・グラウンドブリーフィング/デブリーフィング:15?(1626円)
     ・レンタルウィングスーツ:5?(542円)/ジャンプ1回または20?(2170円)/日

    経験者対象であり、ヨーロッパは円高もあって安いのかな?

    参考に、日本でのスカイダイビング1回のジャンプ費用が3〜4万円、スクールが1週間で20万円程度です。

    このスーツは映画「トゥームレイダー2」にも登場しました。ビルの屋上に追い詰められたララと相棒がこのスーツを使用して飛んで逃げます。

    左:「トゥームレイダー2」の1シーン       右:同形のスーツを使用したベースジャンプ

    伊藤氏が社長のヤリ氏に直接聞いた話をブログに掲載しています。

    バードマン社で4着のウイングスーツ(スカイライヤー3)を製作し、2人分それぞれ、本物のウイングスーツと、羽が無いスーツを組み合わせて撮影をしました。実際のスタントは、スイス人のフライヤーが行ったそうです。

    人間の生身で空を飛びたいという欲求は本当に強いと思いました。

    このスーツは滑空とはいえ、最も生身に近い形で空を飛ぶことを実現した装備品でしょう。

    個人飛行器具もあと、水ジェットパックと日本製1人乗りヘリコプターで一応終了です。

    【関連記事】
    空を自由に飛びたいな♪ 個人飛行機具 その3 ジェットマン
    空を自由に飛びたいな♪ 個人飛行機具 その2 ロケット・ベルト
    空を自由に飛びたいな♪ ジェットパック2012年発売予定

    【関連リンク】
    バードマン・ジャパン公式サイト 日本語公式サイト。本家(英語)はこちら
    matterclothing こちらもフライング・スーツを製造しています。
    プロフェッショナル・ウイングスーツ・パイロット 伊藤慎一オフィシャルサイト
    ウイングスーツ - Wikipedia 日本語wiki。情報量は少ないので、詳しくは英語版で。
    【楽天市場】ウィングスーツ 楽天で買えます。

    スポンサードリンク

    posted by 桜 真太郎 at 20:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 最新技術