2015年01月15日

ティラノサウルスの謎

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※ポーランドにある羽毛の生えた実物大のティラノサウルスの模型。身体を倒して歩いています。

最強の肉食恐竜、ティラノサウルス。

ジュラシック・パークをはじめ映画などにも良く登場する有名な恐竜です。近年の研究の進歩によってその姿は大きく変わってきました。

★ティラノサウルスの謎 その1 ティラノサウルスは直立していたのか?
これは、昔のティラノサウルスの想像図です。どの画像もゴジラのように直立しています。
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※1940年〜1970年頃のティラノサウルスの想像図(1)

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※1940年〜1970年頃のティラノサウルスの想像図(2)

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※1940年〜1970年頃のティラノサウルスの想像図(3)

しかし、1970年頃、骨格や体重から直立はできなかったという説が有力になり、この記事トップの画像のように、脚を中心に体を倒し、尾と上半身でバランスをとる形に変わっています。

★ティラノサウルスの謎 その2 ティラノサウルスは温血動物(恒温動物)?、変温動物?
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※「ユウティラヌス・フアリ(美しい羽毛の王)」の想像図。

以前は恐竜は全て変温動物であると思われていましたが、羽毛を持った小型恐竜が発見されたことにより、1990年代から議論がなされています。また、2012年に中国で羽毛を持った大型のティラノサウルス類の化石が発見され「ユウティラヌス・フアリ(美しい羽毛の王)」と名付けられました。この発見により、大型のティラノサウルスも羽毛を持った温血動物(恒温動物)であったという説が有力になっています。

★ティラノサウルスの謎 その4 ティラノサウルスには羽毛が生えていた?
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※羽毛の生えたティラノサウルスの想像図(1)

先に書いたように、2012年に中国で「ユウティラヌス・フアリ(美しい羽毛の王)」と名付けられたティラノサウルス類の化石が発見されたことにより、現在では羽毛の多少はあるものの、羽毛が生えていたことは、ほぼ確実と考えられています。この化石の発見までは子供の頃には羽毛が生えていたものの、成体になるとなくなるという説もあったようですが、現在では成体でも羽毛を持っていたという説が有力になっています。

★ティラノサウルスの謎 その5 ティラノサウルスは走れたのか?
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※美しい羽毛を持ったティラノサウルスが疾走する想像図。

ティラノサウルスの歩く速度については様々な説があり、時速17kmから50kmと幅があります。骨格や筋肉量からシミュレートした仮説が色々と出ていますが、結論は出ていません。

★ティラノサウルスの謎 その6 ティラノサウルスは腐肉を食べていた?
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※トリケラトプスの幼体に襲い掛かる羽毛を持ったティラノサウルス。

映画などでは最強の肉食恐竜として描かれることの多い、ティラノサウルスですが1910年代から腐肉食説が唱えられており、現在でも根強い支持者がいます。あごや歯の化石、歩く速さ、視力、嗅覚など様々な要素があり結論は出ていないようです。ティラノサウルスがステゴサウルスなどの狩りを行っていたと思われる証拠も発見されており、折衷案として、狩りをしていたが腐肉を食べるとこともあった、という説が有力です。

★ティラノサウルスの謎 その7 ティラノサウルスの細胞が発見された?
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※2005年に発見されたティラノサウルスの軟組織。伸縮性があるほど柔らかい。

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※2005年に発見されたティラノサウルスの血管。赤血球のようなものが見えます。

2005年にアメリカ モンタナ州で発見されたティラノサウルスの化石から血管や、伸縮性のある細胞組織を取り出すことができた、と大きなニュースになりました。ティラノサウルスの大腿骨を切り取り、弱酸性の溶液でカルシウムなどミネラル分を除いたところ、血管や骨細胞が出てきたとのこと。 朝日新聞でも報道されました

ここからDNAを取り出せれば、ジュラシック・パークのように、恐竜を現代によみがえらせることもできるかもしれません。

日本では一部しか報道されませんでしたが、これで勢いづいたのがアメリカの創造論者です。キリスト教の教えによる、この世界は神が6千年前につくったものであるとする説を支持する人たちです。これを現代風にアレンジしたものが「インテリジェント・デザイン説」となります。7千万年前の軟組織が残っているはずもなく、6千年前の化石であったから残っていたというのです。

地球は46億年前にできて、生物が進化してきたのか、それとも6千年前に神がすべてを作ったのか、みなさまはどのように考えるでしょうか。

簡単にまとめてみましたが、結構面白い記事となりました。

最後に、最新のティラノサウルスの想像図をいくつかピックアップして記事を終わりといたします。
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※羽毛の生えたティラノサウルスの想像図(2)

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※羽毛の生えたティラノサウルスの想像図(3)七面鳥のカラーをモデルにしています。

【関連リンク】
ティラノサウルス - Wikipedia まずはここから。
新種ティラノ、全身に羽毛 中国・遼寧省で発見 2012年、日本経済新聞の記事。世界を驚かせました。
6800万年前の恐竜化石から細胞・血管 米で発見 朝日新聞の記事。このニュースも世界を驚かせました。

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posted by 桜 真太郎 at 23:35 | Comment(0) | 巨大生物

2014年06月08日

世界最大のあわび

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※世界最大の31,34cmのアカネアワビを持つジョン・ペッパー氏。

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※世界第2位と第3位の大きさのアワビ。

タスマニアの巨大アワビを調べていて、世界最大のアワビはどのくらいの大きさなのか気になって調べてみました。

アワビの世界最大種は米国カリフォルニア州に生息する「アカネアワビ」"Red Abalone"のようです。1993年9月に、世界最高記録となる12.3インチ(31.34cm)のアカネアワビが採取されています。

カリフォルニアもタスマニアと同様、スポーツフィッシングによるアワビの採取が許可されており、捕まえたのはジョン・ペッパー氏というスポーツダイバーです。水深12フィート、3.6m、かなり浅いところで捕獲しています。90cm(35.5インチ)のイソガネを使用して、岩からアワビをはがすのに2時間の格闘をしています。

カリフォルニアのアカネアワビの採取可能な最低サイズは、7インチ(17.78cm)の大きさです(記事トップジョン・ペッパー氏の写真左下のアワビが参考サイズ7インチ)。

カリフォルニアのアカネアワビ採取は人気のあるスポーツフィッシングのようで、中でも11インチ(27.94cm)以上の個体は特別に大きいトロフィーのようです。11インチのアカネアワビを採取して興奮している動画がありました。


カリフォルニア州居住者の基本料金47.01ドルにアワビのレポートカードとして22.42ドルの料金がかかります。旅行者は最大10日で47.01ドルとアワビのレポートカードとして22.42ドル、採れるのは1人1日3個、年間24個まで、最低サイズは7インチ(17.78cm)。ざっくりと1ドル100円で計算すると7,000円弱の料金となります。日本も魚貝を採取できるルールが整備されたら面白いのですが・・・。
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※海底に群生するアカネアワビ。

【関連リンク】
カリフォルニア州スポーツフィッシングの料金 料金の詳細が掲載されています。
Abalone - Wikipedia アワビの英文wiki。世界のアワビ採りのルールがまとめられているほか、世界最大のアワビを捕獲したジョン・ペッパー氏の名前も出ています。

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posted by 桜 真太郎 at 21:49 | Comment(0) | 巨大生物