2013年06月11日

カスペ! ヘンないきもの最新ランキング大発表SP Top10

フジテレビのカスペ!『ヘンないきもの 最新ランキング大発表SP』を見ました。

放送日時:6月11日(火)19時〜20時54分

司会:バカリズム、武井壮、ローラ

ゲスト:内藤剛志、柴田理恵、ゴリ(ガレッジセール)、ユージ、中川大志、谷花音、前田敦子

専門家:長沼毅(広島大学大学院生物圏化学研究科准教授)、さかなクン(東京海洋大学客員准教授)、 富田京一(肉食爬虫類研究所代表)

不思議な生物、奇妙な生物、絶滅危惧種などが紹介されており、面白かったのでトップ10をまとめてみました。

1位 世紀の大発見 キューバソレノドン 英名:Cuban solenodon

※2012年に日本の調査隊が発見したキューバソレノドン


※キューバソレノドンのメス

日本語Wikiの説明は次の通り。
キューバソレノドン(Solenodon cubanus)は、動物界脊索動物門哺乳綱モグラ目(食虫目)ソレノドン科ソレノドン属に分類される哺乳類。体長25-31センチメートル。尾長17-25センチメートル。体重0.7-1キログラム。頭部や腹面の毛衣は黄褐色、背面の毛衣は灰褐色や暗褐色。前肢の爪は、指よりも長い

熱帯雨林に生息し、哺乳類としては珍しく唾液に毒を持つ。主に地表棲だが、木に登ることもできる。夜行性。食性は動物食で、昆虫などを食べる。繁殖形態は胎生。1回に1-3頭の幼獣を産む[1]。幼獣は生後数か月は、母親と生活する。


2012年3、4月にカリブ海の島国キューバの固有種である「キューバソレノドン」の生きた7個体を日本キューバ合同調査隊が捕獲することに成功しました。このニュースは5月14日〜15日に日本でも報道されました。

キューバソレノドンはすみかとなる森林の減少、犬猫による捕食等により1970年代には絶滅したと考えられました。その後2003年に1頭が捕獲されたのみで、それ以降、今回の調査まで確実な生息記録はなく、絶滅の危機にあります。

キューバソレノドンが珍しいのは、哺乳類であるにも関わらず、毒を持っていることです。毒を持つ哺乳類はごく少なく、限られた種類のみです。

【関連リンク】
キューバソレノドン - Wikipedia
毒持つ“謎の哺乳類”捕獲 2012年の報道。リンク先に動画あり。



2位 超高性能センサー テキサスメクラサラマンダー 
英名:Texas blind salamander

※テキサスメクラサラマンダーの全身写真。


※テキサスメクラサラマンダーの頭部。体の外に出た赤い外鰓が特徴。

日本語の解説がありませんでしたので、英文wikiの概要を翻訳しました。

テキサスメクラサンショウウオ、洞窟に生息する珍しい両生類である。サンマルコス、ヘイズ郡、テキサス州に分布し、特にサンマルコスプール、エドワーズ帯水層に多い。このサンショウウオは、水から酸素を吸収するために血ように赤い色の外鰓(身体の外に出たエラ)を持っています。
成体の体長は、13cm。餌はメクラエビ、カタツムリ、およびヨコエビ。


※テキサスメクラサラマンダー動画がありました。6分のHD動画はこちら

【関連リンク】
Texas blind salamander - Wikipedia 英文wiki。日本語なし。



3位 ロイコクロリディウム・パラドクサム 英名:Green banded broodsac


こちらは超有名不気味生物。寄生虫の一種がカタツムリ(オカモノアラガイ)に寄生し、カタツムリの目に移動して行動を制御します。カタツムリを高いところに上らせ、鳥に見つかり易くし鳥に食べられて、フンによって卵が排出され生息範囲を広げるというものです。

動画はこちら。


日本でも北海道で見られるようで、北海道で撮影された動画がYoutubeに上がっていました。

結構気持ち悪い姿です。

【関連リンク】
ロイコクロリディウム - Wikipedia



4位 切られても、切られても プラナリア 英名:Planaria



※プラナリア再生実験の動画。2分10秒。日本語。

理科の教科書にも載っている、驚異の再生力を持つ生物プラナリア。和名はナミウズムシ。縦でも横でも、真ん中から切ると、切られた半身が1週間ほどで元のプラナリアに再生するという生き物。

水のきれいな小川や渓流の石をひっくり返すと簡単に見つかります。井戸にいることもあります。


これは10片に切ったプラナリアとそれぞれの再生した姿。理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター(理研CDB)のサイトから引用

驚異の再生力の秘密は未分化の全能性幹細胞。これが、様々な組織に変化することにより再生を実現しています。

切断された人間の指を再生できたことで有名な、驚異の物質、細胞外マトリックスも体内の幹細胞を集める働きがあるというものでした。未分化の幹細胞には様々な可能性がありそうです。

プラナリアの再生実験は簡単にできるので、ぜひやってみてはいかがでしょうか。

【関連リンク】
プラナリア - Wikipedia
発生と再生 -人はプラナリアになれるのか- 理研CDBのプラナリア解説。
プラナリアの再生実験 実験方法の解説。



5位 お熱いのがお好き ホフクラブ 英名:Hoff crab

※南極海の深海に生息するホフクラブ。イエティクラブ(雪男ガニ)の一種。


※ホフクラブの拡大写真。

日本語の解説がなかったので、英文wikiの概要を翻訳しました。

ホフ・クラブ(ホフガニ)は、深海に生息するコシオリエビ属のKiwaidae科に属する新種です。ホフガニは南極大陸の近くの熱水噴出口に生息しています。

このカニは、甲殻の腹側表面に生えた剛毛が、俳優デヴィッド・ハッセルホフの胸毛に似ていることから、イギリスの深海を研究する科学者、RRSのジェームズ・クックにより2010年にその愛称を与えられました。

ナショナルジオグラフィックの2011年12月の報道は次の通り。
“イエティクラブ(雪男ガニ)”の通称で知られるヤドカリの一種は、毛に覆われた腕でバクテリアを育て、主な食糧源にしているという。

毛の生えた長い腕が“雪男”を連想させるこの甲殻類は、2005年に発見されたばかりだ。最初の種キワ・ヒルスタ(Kiwa hirsuta)が見つかったのは、イースター島から南に1500キロの南太平洋沖、深度2300メートル付近の熱水噴出孔。体は白く、目は退化していた。 (後略)

※ホフクラブが発見された時の水中動画。

ホフクラブの近縁種である、「ゴエモンコシオリエビ」は新江の島水族館に常設展示されていますので、生体をいつでも見ることができます。

※新江の島水族館に展示されているゴエモンコシオリエビ。

【関連リンク】
Hoff crab - Wikipedia ホフクラブの解説。英語。
バクテリアを養殖する“雪男ガニ” 本種発見を伝えるナショジオのニュース。



6位 ガン見 スマトラサイ 英名:Sumatran rhinoceros

※2012年6月に生まれたスマトラサイの子供と母親。子供の名前は'gift from God'、「神からの贈り物」。

東南アジアに生息するスマトラサイ。現在世界中で200頭ほどしか現存していないといわれています。角が工芸品や漢方薬として珍重されるほか、角に限らず血液や糞尿まで薬用になると信じられているため、乱獲に遭っています。

人口飼育下での繁殖も極めてまれで、過去100年ほどで4例しか確認されていません。

今回、6位になったのは、この極めてまれな飼育下での繁殖が2012年にあったことによります。2012年6月23日、インドネシア・スマトラ島南端にあるウェイカンバス国立公園のスマトラサイ保護区で雄の赤ちゃんが生まれました。


※スマトラサイの赤ちゃん誕生を伝えるニュース。

【関連リンク】
スマトラサイ - Wikipedia
動物 - スマトラサイ -  ナショナルジオグラフィックの解説。
スマトラサイの赤ちゃん誕生 2012年6月のAFPBのニュース。



7位 危険な松ぼっくり サバンナセンザンコウ 英名:Ground Pangolin

※地面を歩くサバンナセンザンコウ


※丸まって身を守るサバンナセンザンコウ

これも珍しい種なのかな?日本語の解説はまったく見つからなかったので、wiki他、英文サイトの説明を翻訳してまとめてみました。

アフリカ東部から南部にかけて生息するセンザンコウの一種。体長は50~60cm、尾の長さは40cm~50cm。尾を含めた全長は1m近くになる。体重は15~18kg。寿命は約20年。

絶滅危惧種であるが深刻度はかなり高い。レッドリストの評価はEN(絶滅危惧)。かなり広い地域に生息するが、この地域は山火事が多いこと、人間による乱獲と相まって絶滅の危機に瀕している。

開けた森林やサバンナに住み、夜行性でアリやシロアリを50cm近くある、長い舌で食べる。敵に攻撃された時には丸まって防御姿勢をとるが、尾を振って相手を攻撃することもある。


※野生で発見されたサバンナセンザンコウ。動物園に保護されました。

【関連リンク】
サバンナセンザンコウ-wikipedia(英語) 日本語はありません。



8位 はな、開きました ホシバナモグラ 英名:Star nosed mole

※ホシバナモグラの顔のアップ。


※ホシバナモグラの全身画像。


※ホシバナモグラの上半身。

ホシバナモグラはアメリカ北東部からカナダに生息する、体重50gほどの小さなモグラです。湿地の浅いところに穴を掘って住み、地中と水中の両方で餌を取ります。

好物はモグラの例にもれずミミズ類ですが、他の昆虫や水中のエビや小魚も食べます。

このモグラの変わっているのは、星のように突起の分かれた鼻。これが星鼻土竜の由来となっています。この鼻は感覚受容器が集中しており、これで瞬時に餌を見分けています。

【関連リンク】
ホシバナモグラの驚異の鼻  日経サイエンスの解説。
Star-nosed mole - Wikipedia ホシバナモグラのwiki。日本語はありません。



9位 最小のカメレオン
マダガスカル島北部に6種類ほどが生息する小型カメレオンのうち、2種類のカメレオンを紹介していました。

最初はミニマヒメカメレオン、英名:Bookesia minima。

※ミニマヒメカメレオンの写真。


※ミニマヒメカメレオンの写真、その2。

次が世界最小種、ミクロヒメカメレオン、英名:Bookesia micro。

※ミクロヒメカメレオンの写真。


※ミクロヒメカメレオンの写真その2。

これは2012年にニュースになったのでまとめ済みです。

マッチ棒の頭に乗るほどの小さなカメレオンがマダガスカル島の小さな小島で発見されたことが2012年2月にニュースになりました。

成体でも鼻から尾の先まで30mm未満のカメレオンは、「ブルケシア・ミクラ "Brookesia micra"」という学名が付けられました。

ドイツとアメリカの研究者が2月14日に、アメリカの科学雑誌プロス・ワン "PLoS ONE" に発表しました。リンク先に本種カメレオンの高画質のJPEG画像、非圧縮のTIFF画像があります

プロス・ワン "PLoS ONE" は、2006年からPublic Library of Science社が刊行している査読つきの科学雑誌です。科学と医学の一次調査の研究を扱っています。

このカメレオンは島に隔離された動物種が適応して小型化する「島嶼(とうしょ)化」により小さくなったと考えられています。今回は、3種の小型カメレオンが発見されました。

以下、最少生物のまとめです。

世界の謎と不思議 世界最小のカメレオン発見!&世界最小の鳥・サル・カエルなど



10位 海のオーロラ リュウグウノツカイ 英名:Oarfish

※打ち上げられたリュウグウノツカイ。


※メキシコの海岸で見つかったリュウグウノツカイ。まだ生きています。


※リュウグウノツカイの幼体。これも珍しいですね。


※ROVで撮影された深海にいる自然な姿のリュウグウノツカイ。記事の最後にHD動画あり。

美しい深海魚、リュウグウノツカイ。時折、海岸に打ち上げられたり、定置網に入ってニュースになります。九州で生体が捕獲され、水族館で展示されたニュースが有名です。

英語ではKing of herrings、ニシンの王とも呼ばれています。

タチウオに姿も似ていますが、立って泳ぐ姿も同じです。



※深海での自然な姿で撮影されたリュウグウノツカイ。2013年7月11日に報道されました。

【関連リンク】
リュウグウノツカイ - Wikipedia
リュウグウノツカイ実食 調理画像あり。面白い。

以上、まとめ終了です。(´Д`)

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posted by 桜 真太郎 at 23:57 | Comment(0) | 自然

2013年02月01日

世界最小のイカ ヒメイカ "Idiosepius paradoxus"


※世界最小のイカ、ヒメイカ Idiosepius paradoxus
  NHKクリエイティブ・ライブラリー素材より。リンク先に動画あり。

世界最大のイカであるダイオウイカ、ダイオウホオズキイカの記事を書きましたが、逆に世界最小のイカが気になって調べたら、日本近海に生息するヒメイカというイカでした。

学名: Idiosepius paradoxus
体長:1.6〜2cm
分類: 軟体動物門 - 頭足綱 -二鰓亜綱 - ミミイカ目 - ヒメイカ科
標準和名: ヒメイカ 「姫烏賊」
英名: Japanese pygmy cuttlefish
生息地:北海道南部以南の日本全域


※ヒメイカの図 。Sasaki(1923)

ヒメイカは北海道から沖縄まで、ほぼ日本中の浅い海にいます。

画像のように体から粘液を出して藻に付着して生息しているので、アマモ場等で良く見かけることができます。大きさは生体でも1.6cmほどで、文句なしで世界最小のイカです。

この写真が大きさがよくわかります。ヒメイカは人の指先くらいの大きさしかありません。大体1円玉くらいの大きさです。

ヒメイカの動画はこちら。


浅い海のアマモ場で簡単に捕まえることができるので、飼育をする人も多いようですが、寿命は3か月くらいということです。

世界最大のイカ、ダイオウイカが小笠原で見つかる日本に世界最小のイカ、ヒメイカが生息しているというのも面白いことです。

【関連リンク】
"ヒメイカ" 画像検索結果 画像たくさん出てきます。
ヒメイカ 世界イカ類図鑑2005。簡単な解説あり。
Idiosepius paradoxus - wikipedia ヒメイカのwiki。日本語はなく、英語もごく簡単な解説のみです。

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posted by 桜 真太郎 at 11:04 | Comment(0) | 自然