2012年07月31日

新江ノ島水族館 「深海II 〜しんかい2000〜」開設!


2012年7月14日(土)新江ノ島水族館の深海コーナーが大幅リニューアルしました。

従来の深海コーナーは「深海l 〜JAMSTECとの共同研究〜」となり、標本類はすべて新設の「深海II 〜しんかい2000〜」に移設されました。

ここでは新規開設された第二深海コーナー 「深海II 〜しんかい2000〜」を紹介します。

場所は以前オープン・エアだったタッチングプールの場所を部屋にして使用しています。これにより、ウミガメ水槽は見えなくなりました。

「しんかい2000」は、水深2,000mまで潜航できる有人潜水調査船です。日本初の本格的な深海の有人潜水調査船として1981年に完成し、その完成以来、長期間にわたり海洋調査の第一線で運用されてきました。

「しんかい2000」は、日本周辺を中心に様々な海域に潜航し、相模湾・初島沖で化学合成を行うシロウリガイのコロニーを発見、沖縄トラフでは熱水噴出現象を発見するなど、日本の深海研究の進展に大きく貢献してきました。また、「しんかい2000」の開発・建造によって培われた技術と経験は、「しんかい6500」、「かいこう」など、その後の海洋調査機器の開発に活かされてきました。

日本の深海研究の飛躍的な発展に大きく貢献した「しんかい2000」は、2002年11月11日に、1,411回の潜航を無事終えた後、20年以上の長期にわたるその活動を休止しました。

引退後、臨時的に展示されてきたものが、えのすいでの長期常設展示となりました。

現在は、後継機種の「しんかい6500」や無人探査艇「かいこう7000」が深海探査に活躍しています。


「深海II 〜しんかい2000〜」コーナー入り口階段上の看板。


「深海II 〜しんかい2000〜」コーナー入り口の表示。


メインの展示は「深海2000」の実機。


「深海2000」のコクピットも展示されています。


深海生物の標本はすべてこちらに移動。20以上あるかな。


潜水艇母船「なつしま」の模型


こちらも目玉展示。深海鮫、ラブカとゴブリン・シャーク(ミツクリザメ)


ラブカ標本の頭部のアップ (クリックで大きくなります。)


ゴブリン・シャーク(ミツクリザメ)の全身標本 (クリックで大きくなります。)


ラブカとミツクリザメの全身標本のHD動画(1080dpi)。

詳細はこの記事トップの動画をご参照ください。

タッチングプールはショースタジアムの下に移動しました。現在は「深海タッチングプール」もあり体長10cmほどのダンゴムシ「オオグソクムシ」の生体を触ることができます。ダイオウグソクムシでないのが残念!

その他、通常のタッチングプールも併設されており、ドチザメ、ネコザメ、法螺貝、セミエビなどの生体を触ることができます。

「深海タッチングプール」の解説


体長10cmの巨大ダンゴムシ「オオグソクムシ」。触れます。

ぜひ年間パスポートを入手してふたつの深海コーナーを定期的に見に行きたいものです。入場料2回分の料金(大人4,000円、小学生2,000円)で1年間有効なパスポートが購入できます。

このパスで様々な割引も受けられます。館内のソフトクリーム100円引き(不定期ですが最近はいつもやっています。)、向かいのデニーズの飲食料金5%引きなどです。深海生物ファンにはマストアイテムといっても良いでしょう。

【関連記事】
新江ノ島水族館 深海コーナー 「深海l 〜JAMSTECとの共同研究〜」

【関連リンク】
深海U〜しんかい2000〜 新江ノ島水族館公式サイトの解説
深海コーナー 新江ノ島水族館 深海コーナーの解説。目玉生物情報もあり。
年間パスポート 新江ノ島水族館 年間パスポートの案内。割引情報あり。
新江ノ島水族館 えのすいトップページ
JAMSTEC研究船・探査機開設ページ 日本が世界に誇る探査艇群の解説ページ。各探査艇をクリックすると詳細な解説がでます。しんかい2000はこちら

【関連書籍】


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posted by 桜 真太郎 at 22:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 深海生物

2011年12月27日

沼津港深海水族館 シーラカンス・ミュージアム

2011年12月10日にオープンした沼津港深海水族館 シーラカンス・ミュージアムに行ってきました。

JR沼津駅からバスで10分ほどで着きます。

場所は沼津港に隣接したショッピングコーナーの一角、小さな2階建ビルです。


入場料は大人(高校生以上)1600円 、こども(小・中学生)800円 、幼児(4 才以上)400円です。

「深海水族館」と銘打っているので深海生物だけが展示されているのかと思ったら、普通の生物と半々くらいの展示でした。深海生物ファンとしてはちょっと残念です。

また博物館がそれほど広くないので小水槽の展示がほとんどで、多種類の生物を入れた展示は中型の水槽が2つだけです。中型水槽はいずれも近海の魚貝類でひとつが浅い海、ひとつが深海の生物を展示したものとなっています。

1階は小さい水槽が並んでいて、深海生物と普通の生物がランダムに展示されています。水深200m以深に生息する深海生物のみ写真を掲載します。


入ってすぐの展示が、大王具足虫(ダイオウグソクムシ)。えのすいの展示と異なり、青い照明なので白さが良く分かります。


アカザエビ。おいしい深海生物です。


深海性ナマコ。詳細不詳。


アシボソシンカイヤドカリ。イソギンチャクを背負っています。


オウムガイ。2体いました。


オキノテヅルモヅル。


イガグリガニ


ウォーキング・バットフッシュ 観賞魚でしょうか? 棲息域は水深100〜200mと表示されていました。


コシオリエビとハシキンメ。少し大きめの水槽にまとまって展示されています。


ユメカサゴ。おいしい魚です。


キホウボウ。食べられるのでしょうか?


ミドリフサアンコウ。小さくてかわいい魚です。


ヌタウナギ。深海の掃除屋ですね。


アカグツ。2体展示されていましたが撮影禁止。照明もなく色も見えませんでした。画像はこちらのダイバーのサイトから引用させて頂きました。伊豆半島の水深15m程で撮影された個体です。


サナダミズヒキガニ。めずらしいカニです。


ヒカリキンメダイの発光展示。暗闇に星のようで美しい。

1階の展示はここまでです。面積はそれほど広くなくコンパクトに展示されています。

オープン時の目玉展示の「メンダコ」は残念ながらすでにお亡くなりになっていて、見ることができませんでした。深海生物の展示の難しさでしょう。

2階は生体の魚の展示は無く、剥製、模型、昆虫、化石などです。

シーラカンスの標本の展示がメインで、コモロ諸島の生物や、発見の経緯などを展示しています。シーラカンスの標本を5体展示しているのは日本ではここだけであり、特に冷凍標本の展示は世界初ということです。


2階にあがってすぐ、模型に映像を投射し、話をするシーラカンスがお出迎えです。


最初のシーラカンスは深海で泳いでいる様子を再現した標本です。2体が展示されています。


シーラカンスの魚拓も展示されています。釣り人なら一度は釣り上げてみたいものです。


こちらは2体が1ケースに展示されている冷凍シーラカンス。光の色が変わります。冷凍シーラカンスの展示は世界初。


出口付近に1体展示されているシーラカンスの剥製。


シーラカンス剥製の別カット。糸で縫った跡がはっきりと見えます。

このあとお土産コーナーがあって、すぐに出口です。上の写真に少し写っているお土産コーナーの主要キャラはもちろんシーラカンス。クッキー、カスタードプチケーキなどがあります。ぬいぐるみはシーラカンスのほか、メガマウス、ハリネズミなどがありました。

お土産のクッキーとカスタードプチケーキ。

私もしっかりと、クッキーとシーラカンスのぬいぐるみを購入して帰りました。

沼津港深海水族館 シーラカンス・ミュージアムはコンパクトに深海生物を多数展示しているので、短時間で手軽に見られるところが良いと思います。えのすい同様、手にスタンプを押して退場すれば再入場も可能です。

一つだけ欲を言えば、深海生物ファンとしては、駿河湾の珍しい深海生物をもっと多数展示して欲しいと思いました。ただ、この水族館はオープンしたばかりであり館員の方たちも飼育、展示する生物についてまだ手探りの状態だと思います。今後の充実に期待します。

この水族館の何よりの魅力は、沼津港に隣接しているため、海産物の買い物や、おいしい食事を一緒に楽しめることでしょう。私も「食べログ」で情報を調べて行き、おいしい食事を頂きました。また、お土産の海産物も買いました。

また多数のシーラカンスの標本を一度に見ることができるのは貴重です。

在来線、新幹線の日帰りで行っても良いし、伊豆観光の一部としてルートに入れても良いでしょう。戸田行きのフェリーも出ていますし、湾内の観光遊覧船も出ています。

車で行くのなら、近くに深海魚料理の店や、高足ガニで有名な食堂、アカザエビで有名な民宿などもあります。

水族館単体で考えるより、沼津港、西伊豆観光の一部として考えると、より色々な楽しみ方ができると思います。

【関連リンク】
沼津港深海水族館 シーラカンス・ミュージアム 沼津港深海水族館公式サイト。
沼津港周辺 沼津市観光WEB 沼津港の総合情報。交通アクセス、ショッピング、食事など。
光徳丸直営「お食事処かにや」戸田本店・沼津港店 タカアシガニが食べられます。
食事処 丸吉 戸田にある有名食堂(民宿)。 磯料理・タカアシガニ・アカザエビ・深海魚料理
魚重食堂 戸田の深海魚料理で有名な食堂。
ときわや 西伊豆、戸田にある高足ガニ、アカザエビ料理の味わえる温泉旅館

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posted by 桜 真太郎 at 22:46 | Comment(4) | TrackBack(0) | 深海生物